創立120周年記念大高文化祭

美術部3年生の碇山香帆美さんと書道部3年生の増田光紗さん、榮美衣菜さん、平有華さんが作成したポスター

トリを飾った吹奏楽部の「文化祭最高!」

リモートですべて視聴 規模縮小して開催

 県立大島高校(黒木哲二校長)は11日、創立120周年記念第72回文化祭を行った。今回の生徒会統一テーマは「旦=ひので= 変わらないもの 変わりゆく 時代の先へ」。1・2年生は展示、3年生は動画を使っての映像部門。部活動や各種委員会のステージ発表が披露され、ダンス部や吹奏楽部がリモートながらも盛り上げていた。昨年、すべての行事が中止となったことから「今回、規模縮小でも文化祭ができたのは本当によかった。昨年何もなかった先輩たちに、こうしてできたことを感謝。確実に画面で見ることができた」と3年生の女生徒は感慨深げに語った。

 黒木校長は「創立120周年記念として盛大にやりたかった。制限のある中でも想像力と創造力を発揮して文化の大輪を咲かせよう。伝統を受け継ぎ、新たなものを作ろうというテーマの思いで香り高い文化の華を咲かせ、新たな旦の時を楽しもう」とあいさつ。   

 文化祭実行委員会で3年生の畑友一朗委員長は「昨年開催できなかった文化祭をなんとか開催できる。二転三転する中、成立するために動いてくれた先生や生徒たちに感謝。今年こそ目いっぱい楽しもう」と声を弾ませた。

 3年生で生徒会長の保岡海輝さんも「1・2年生にとっては初めて、3年生にとっては最後の文化祭。今年こそは開催したい!という強い想いがあってこそ実行できる文化祭。例年とは一味違うけれど、込められた想いも違うもので、いろんな意味で特別な文化祭。精いっぱい楽しんで」とあいさつした。

 ステージ発表では、書道部がこれまで直接舞台で見てもらう機会がなく、3年生の集大成を伝えたいとパフォーマンス。画面上からも迫力のある舞台となり、「リモートを忘れて楽しんで」と発表。空手部は、全国大会で演じた女子団体形「クルルンファ」と主将の瓦割り、顧問の教員のバット折りを披露。新体操部は3年生のみで最後の演技となった。

 ダンス部は、県総体で鹿児島県2位の優秀賞を受賞した作品や「群青」の曲に合わせたダンスとチアの3曲披露、笑顔と元気を届け、トリを務めた吹奏楽部は44人でコンクール県代表目指して練習に励む中、直接演奏を届けられないが、最後まで楽しんでと「フィンガーファイブコレクション」など、数曲をパフォーマンスも入れて楽しんでいた。

 幕間に菊次郎ミュージカルを踊った3年生の嘉佳奏さんは「昨年すべての行事がなかった先輩たちを思うと、こうしてできたことは感謝。すべてを画面で見ることができるので、よかった」と喜んだ。3年生で同実行委員会の寿めぐみ副委員長は「新型コロナが大高で猛威をふるっているが、規模縮小のなかでもできたことは感謝。こうしてできたことはコロナの換気対策や器材など準備してくれた87人の実行委員の皆さまのおかげです」と感謝した。