奄美シマ唄日本一&民謡民舞少年少女大会

『雨ぐるみ』を唄い奄美シマ唄日本一大会・青年の部を制した古澤さん


民謡民舞少年少女奄美連合大会・中学校の部を制し6度目の全国大会出場を決めた朝岡さん

古澤さん(瀬戸内会)ら18人九州大会へ 朝岡さん(山ゆり会)ら11人全国切符

 日本民謡フェスティバルの登竜門・九州大会予選の「奄美シマ唄日本一大会」(公益財団法人日本民謡協会奄美連合委員会主催)および、全国大会予選の「民謡民舞少年少女奄美連合大会」(同)が19日、奄美市笠利町の県奄美パークであった。日本一大会では、『雨ぐるみ』を唄い青年の部を制した古澤奈那美さん(瀬戸内会)など18人が九州大会切符を獲得。民謡民舞大会では、『今ぬ風雲』を唄い中学校の部で優勝に輝いた朝岡歩紀花さん(山ゆり会)ら11人が全国大会への出場を決めた。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い開催は2年ぶり。日本一大会は、青年、壮年、中年、高年、翁松、錦寿の6部門に計60人。民謡民舞大会には、小学校低学年、同高学年、中学校の3部門に計29人が出場し、自慢ののどを競い合った。

 大会は、1人2分の持ち時間で唄声を中心に審査。出場者らは大島紬などを身にまとい、情感豊かにシマ唄を唄い上げた。

 民謡民舞大会で審査委員長を務めた(公財)日本民謡協会の菊池淡茂さんは大会を終え「奄美は意欲的な人が多く、全国でも互角以上の地域だった」など講評。通算6度目の全国大会出場を決めた朝岡さんは「中学生最後の大会で優勝できてうれしい。全国では悔いがないように唄を楽しんできたい」と喜んだ。

 なお、「民謡民舞九州地区大会」は来年4月熊本県で。「民謡民舞少年少女全国大会」は来月4日に東京都の品川区総合区民会館で行われる。

 九州大会及び全国大会の結果・出場権獲得者は次の通り(敬称略)。

 【奄美シマ唄日本一大会】▽青年の部 ①古澤奈那美(瀬戸内会)「雨ぐるみ」②鈴木侑(山ゆり会)「今ぬ風雲」③指宿桃子(奄美芸能徳之島)「俊良主節」④成瀬茉倫(北大島会)「嘉徳なべ加那」⑤萩原かほ(あやまる会)「請けくま慢女」▽壮年の部 ①松崎博文(北大島会)「野茶坊」▽中年の部 ①山久広男(名瀬会)「雨ぐるみ」▽高年の部 ①福山幸司(北大島会)「まんこい」②朝木綿子(山ゆり会)「かんつめ」③上野小津江(瀬戸内会)「徳之島節」④益山由美子(北大島会)「徳之島節」⑤川口成美(北大島会)「嘉徳なべ加那」▽翁松の部 ①福田のり子(瀬戸内会)「長雨切りゃがり節」②平久美(北大島会)「嘉徳なべ加那」③岡村昌子(山ゆり会)「請くま慢女」④勢田千代美(北大島会)「今ぬ風雲」⑤藤山ヨシ子(名瀬ルリカケス会)「まんこい」▽錦寿の部 ①久保文雄(北大島会)「今ぬ風雲」

   ◇

 【民謡民舞少年少女奄美連合大会】▽小学校低学年の部 ①原美波(あやまる会)「朝花」▽同高学年の部 ①朝そら(山ゆり会)「請くま慢女」②津畑杏朱(あやまる会)「塩道長浜」③新城琉花(あやまる会)「よいすら」④奥野乃佳(名瀬ルリカケス会)「むちゃ加那」⑤鼎沙羅(瀬戸内会)「豊年節」▽中学校の部 ①朝岡歩紀花(山ゆり会)「今ぬ風雲」②千田真帆(山ゆり会)「太陽ぬ落てまぐれ」③藤原梨月香(名瀬ルリカケス会)「嘉徳なべ加那」④濵地咲笑(北大島会)「雨ぐるみ」⑤峰岡歩嬉(奄美芸能徳之島)「野茶坊」