民謡民舞少年少女全国大会

「朝花節」を熱唱する原さん。右下は3位の表彰を受ける様子

 

 

「今ぬ風雲節」を歌い上げる朝岡さん

 

大健闘した出演者と支えた関係者ら

 

原美波さん(あやまる会)全国3位
朝岡歩紀花さん4位
奄美勢大健闘

 

 【東京】小中学生の民謡日本一を競う「2021年度民謡民舞少年少女全国大会」(文化庁、公益財団法人日本民謡協会主催)が4日、品川区の総合区民会館・きゅりあんで開催された。全国の精鋭に交じってコンクールに8人の奄美勢が参加。小学校1~3年の部で原美波さんが見事3位に。ほか3人が入賞を果たした。

 各地の激戦を勝ち抜き、民謡コンクールに駒を進めたのは、小学1~3年の部21組(入賞は7位まで)、小学4~6年の部30組(同10位まで)、中学生の部30組(同10位まで)。その小学1~3年の部で、原美波(はらみなみ)さん(あやまる会)が「朝花節」を熱唱。初出場で見事3位に輝いた。朝日小2年の原さんは、「みんなが幸せになれるよう心を込めました。緊張はなかった」。堂々のステージをあどけない表情で振り返った。

 奄美で中学校の部を制し、6度目の出場となった朝岡歩紀花(あさおかほのか)さん(山ゆり会=赤木名中3年)は、奄美勢のトリで登場。「今ぬ風雲節」を会場いっぱいに響き渡らせ、歌い終わった瞬間、白い歯をのぞかせていた。自身過去最高の4位に朝岡さんは「裏声をきれいに出せるよう工夫しました。満足です。来年からは青年の部になりますので、ますます頑張りたい」と笑顔で締めくくった。

 ほか、津畑杏朱さん(あやまる会=奄美小5年)が小学4~6年の部で5位に、千田真帆さん(山ゆり会=赤木名中1年)が中学生の部で10位に入賞した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止対策で、従来の2日間開催を一日に。各部で辞退者もあり、全国切符を手にした11人の奄美勢でも、3人が大舞台に立てなかった。一般の入場者を断り、保護者限定で見守った舞台だったが奄美の風は吹いた。「さすが奄美勢。おかげで大会が盛り上がったと思いますよ」と、ある保護者は印象的に語っていた。