奄美を応援する歌が登場(搭乗)!

「ライブでお客さんと一緒に盛り上がれるよう心掛けた」と語る作曲者のタナカアツシさんと、曲のQRコード

 

 

「機長が作詞、タナカアツシさん作曲」
QRコードで視聴可能

 

 【東京】航空会社の機長が作詞し「大島エレジー」で知られるタナカアツシさんが作曲した、奄美を応援する曲がこのほど登場(搭乗)した。奄美の魅力的な場所や文化などを取り上げた曲は、QRコードで視聴可能だ。

 「奄美『勝手に応援・案内ソング』」と題した曲は「行きんしょれ」。~奄美に行くなら行きんしょれ、もも色ジェットで行きんしょれ。成田関空都会から気軽に島へと飛べるのさ~と続く。歌詞には、あやまる岬の「島で一番の見晴らしのいい公衆トイレ」、鶏飯の名店を「どれもおいしい」などと紹介。軽快なリズムを刻み、「行ったらいいがね」のハーモニーも心地いい。ほかに、加計呂麻島やホノホシ海岸、黒糖焼酎、泥染めなど魅力的な風景が、唄と映像で登場する。

 作曲はタナカさんだが、作詞は池ノ谷桃男さん。その正体は、ピーチアビエーション運航本部乗員部乗員第4課(成田オフィス)に所属する、A320型機機長の田鎖秋男さんだ。

 30回以上奄美へフライトを重ねてきたが、折り返しばかりで航空保安検査場よりも島側に出たことはなかった。そんな機長が、3年ほど前から交流し、シマ唄の世界へ誘ってくれたタナカさんのライブにこの春同行。感激の「初上陸」を果たしたのだった。

 帰路の機内で田鎖さんは「あっという間の4日間を手帳のメモを基に振り返り、エピソードを書いているうちに唄の歌詞のようになった」という。

 想像以上の奥深い自然や文化、奄美の人に魅了された田鎖さんは「少しでも多くの人と感動をシェアしたい」と作詞に至った経緯を振り返る。早速、タナカさんに作曲を依頼「機長の熱い思い、感動が素直に現れていた」(タナカさん)。1週間ほどで完成した。「耳に残るいいメロディーですね」と会社側からの反応もあったという曲は、機長の奄美空港への到着アナウンスから始まる。