「ワークスタイル ラボ」オープン

朝山市長らがテープカット、オープンを祝った

最大30人が仕事などに利用できるコワーキングスペース

奄美市 企業誘致やワーケーション支援拠点に
8月14日まで無料開放

 奄美市が情報通信産業やフリーランスなどの活動拠点施設として、同市名瀬浦上町の市産業支援センター2階に整備を進めてきた「WorkStyle Lab(ワークスタイル ラボ)」が16日オープンした。同日、同施設で開所式が行われ、朝山毅市長らがテープカット、施設のオープンを祝った。オープン直後にもかかわらず、体験利用する市内のフリーランスらの姿もあった。施設は8月14日まで無料開放される。

 開所式で朝山市長は「フリーランス支援は市の重要な施策。世界自然遺産登録を機に、移住定住や交流人口の拡大の拠点として存分に活用していきたい」など施設への期待を述べた。式後には、施設の見学会があり、出席者らは市担当者からフリーランスやワーケーション支援など新たな情報通信拠点施設としての役割について説明を受けた。

 施設の愛称は「INNO(イノー)」。多様(異能)な人材が集まる場、革新的な働き方(イノベーション)、海の生き物が集まる場(イノー)などの意味が込められている。

 延べ床面積は421平方メートル。館内には▽最大30人が仕事などに利用できるコワーキングスペース(96平方メートル)▽奄美への進出を計画する企業などが短期間(最長6カ月)利用できるお試しサテライトオフィス2室(各10平方メートル)▽調理器具などを完備した商品開発スペース(41平方メートル)▽子育てしながら仕事をする人たちを支援するためのキッズスペース(30平方メートル)▽集中作業スペース▽会議室―などが設置されている。

 利用料金は、それぞれのスペースごとに、1時間(200円~3千円)、1日(1千円~1万円)、1か月(1万2千円~3万6千円)の利用料金が設定されている。

 お試しサテライトオフィスは、①市内に企業施設を持たず、今後進出を希望する個人および法人②市内に企業施設を有する創業3年未満の個人および法人―を対象に入居希望者の受け付けを行っているが、既に1室については、全国で動物病院を運営する東京の企業が、奄美での起業を目指し利用を開始している。

 営業時間は午前9時~午後7時。日曜、祝日は休館。8月14日までは体験期間として無料開放されている。施設のホームページや電話で利用予約を受付けている。

 同ラボの利用予約は電話0997―57―1410。施設に関する問い合わせは市商工政策課(電話0997―52―1127)へ。