天城町岡前小3年生ら 学習成果を空港に

「スマイル島口プロジェクト」の成果を徳之島空港に掲示した岡前小3年生たち=19日、天城町

島口で会話を…

 【徳之島】「きゅううがめーら(こんにちは)」―。天城町立岡前小学校(田子山ゆかり校長)3年生の児童25人は、「スマイル島口プロジェクト・ふるさと博士」で作成した横断幕(ポスター型)6枚を19日、徳之島空港ターミナルビルに贈った。島口(方言)学習の成果は出発ロビー壁面に掲示され、心を和ませている。

 総合的な学習の時間(ムールタイム)を活用、1学期に取り組んだ島口プロジェクト。講師は校区の大先輩の島口研究家岡村隆博さんが担当。横断幕は島口学習の成果を島内外に発信して達成感を味わい、2学期以降も地域学習への意欲を高めさせ、郷土愛を育むのがねらい。

 横断幕は白地のビニールシート(タテ60㌢×ヨコ120㌢)にクレヨンを使用。島口は校区内であっても各地域(シマ)ごとにイントネーションが微妙に違ったりするため、計6班(枚)に分かれて作成した。

 書き出した島口は「おーぼらだれん」(ありがとう)や「きゅらむん」(かわいい)、「ほうらい」(うれしい)など単語が中心。名物のアマミノクロウサギや闘牛、ウミガメ、イルカなど楽しいイラストも散りばめた。

 3年生全員がマイクロバスで空港ターミナルビルを訪問。児童代表の竹田百笑(ももえ)さん(9)が「観光客などいろんな人たちが横断幕をみて、島口で島の人たちと会話ができたらいいなと思います」とあいさつ。空港ビル管理関係者は「島口をたくさん覚えて教えて下さい」と目を細めた。

 横断幕は夏休み期間中の8月末まで掲示(展示)予定という。