シマ桑粉末新商品完成

新商品を持つ脇田清一郎代表(右から2人目)と金城真幸代表(右端)ら=和泊町=

クラウドファンディングで資金集める
和泊町の2事業者が協力

 【沖永良部】地元の特産品をインターネットで販売する島のコンシェルジュ(金城真幸代表)はこのほど、和泊町でシマ桑を生産する沖永良部健康食品開発研究会(脇田清一郎代表)と協力してシマ桑粉末の新商品「桑恵良(くわえる)」を開発した。インターネット上で援助を求めるクラウドファンディング(CF)を活用し、開発資金を集めた。

 新商品は、主婦層をターゲットにこれまでの「お茶として飲む」というイメージを変え、「ご飯や料理に混ぜて食べる」ことをコンセプトにブランドの再構築を図った。

 新パッケージの開発に向けて4月からCFを開始。5月末の終了までに目標額30万円の3倍以上となる104万8400円が集まった。

 袋は、耐久性が強く、料理中でも粉末が取りやすいように横幅が広いタイプを採用した。ラベルは商品コンセプトをシンプルに表現している。特性レシピ集も制作した。

 6月中旬に新パッケージが完成。今月17日、同町喜美留の健康食品開発研究会で袋詰め作業を行った。今回は、CFに申し込んだ191人分合計800袋を発送する。

 脇田代表(83)は「シマ桑生産は高齢者のための産業になる。島の宝を全国にPRしていきたい」と話した。

 金城代表(52)は「ご飯に混ぜて食べると、風味がとても良くなる。シマ桑は栄養素が豊富で関心を持っている人が多い。新しい使い方を提案して販路拡大につなげたい」と期待を込めた。

 現在、インターネットや店舗での販売を準備中。1袋120㌘入りで税別1800円。