観光情報発信、ネイティブに

英語に対応したウェブサイトを手に編集を手掛けたホワイトさん

あまみ大島観光物産連・ホワイトさん
外国人向け英語サイト開設

 一般社団法人あまみ大島観光物産連盟(有村修一会長)はこのほど、外国人向けに奄美大島の観光情報を発信するウェブサイト「エクスプロア・アマミ・ドットコム」を開設した。英語対応で、奄美市国際交流員(CIR)でもあるローズマリー・ホワイトさんらが編集・制作。外国人目線で奄美の自然や文化、食の魅力をネイティブな言葉で伝えている。

 事業は奄美市が委託。これまで多言語サイトはいくつかあったが、外国人が求める情報は日本人と異なり、自動翻訳ではニーズに十分応えられていないことが課題だった。

 ホワイトさんは米国出身で、2018年に同市CIRに任用。観光案内所に勤める傍ら、訪日観光客のニーズなども分析しており、自身が中心になって取材や体験、テキストや編集を手掛けることで翻訳精度を高めた。

 サイトではまず、提供する情報を見直した。黒糖焼酎の場合、日本人は銘柄を知りたがるが、日本酒との違いなど基礎知識も説明。外国人が好む歴史背景やバックボーンの解説も増やした。

 デザイン面では、印象的な写真を多用し直感的に楽しめるよう優先。コンテンツも他国の観光サイトなどを参考に整理方法を工夫し、訪れた際に利便性などの感覚にずれがないよう改善に努めた。

 お薦めは「大島紬の着付け体験」と話す紬美人も務めるホワイトさん。「奄美は自然や歴史、文化が豊富で素晴らしい地域。外国人が安心して訪れられるよう楽しく見てほしい」としている。

 ちなみにエクスプロアは「探索」や「探る」の意味。アドレスはhttps://www.exploreamami.com/