知名町糖業振興会

総会で今井力夫町長(左)から賞状を受け取る生産者=知名町=

生産量5万1122㌧見込む
優秀個人や団体表彰

 【沖永良部】2021年度知名町糖業振興会定期総会(同振興会主催)が28日、同町フローラル館であった。今年度事業計画など7議案を承認。今期の生産量見込みは5万1122㌧(前期実績5万4625㌧)で、生産額11億7892万4千円を目指す。

 総会には、キビ農家ら約70人が参加。振興会長の今井力夫知名町長は「梅雨明け後は雨が少なかったが、台風6号が多くの雨を持ってきてくれた。現在、地下ダムも活用されているが、これからは必要な時と場所に、必要な水を与えるための制度作りを進めていく必要がある」とあいさつ。キビ生産で優秀な成績をあげた個人や団体を表彰した。

 今期の栽培面積は、7月1日現在で1010・08㌶(前期実績930・49㌶)、内訳は夏植157・41㌶、春植98・15㌶、株出754・52㌶。新植夏植面積は130・90㌶を計画している。10㌃あたり単収は5061㌔㌘を見込んでいる。

 事業計画における重点振興方策は▽生産組織の育成▽適期植付・適期適正管理▽土づくりの推進―など7項目。総会決議では、単収向上や災害に強いキビ作りなど4点を採択した。

 このほか、小型無人機「ドローン」によるスマート農業についての説明や、難防除雑草(ギニアグラス)について講演が行われた。

 被表彰者は次の通り。(敬称略)

 【高生産量農家の部】①園田孝徳(1266㌧)②福井源乃介(1122㌧)③神崎兼三(1008㌧)

 【高糖度農家の部】①泉川みちよ(16・00度)②田原富定(15・97度)③福兼子(15・95度)

 【特別表彰の部】▽個人①西登美勝②三原利昭③田畑則仁▽字①正名

 【表彰伝達(奄美群島糖業振興会)】19・20年期きびづくり優秀農家▽収穫面積の部  園田孝徳(2017㌃)▽単収の部 川上香織(9215㌔㌘)▽品質の部 泉洋一郎(17・1度)