和泊町子ども議会

さまざまな質問や要望が出た子ども議会=和泊町役場議会議事堂=

まちづくりに関心を
中学生の視点で質問

【沖永良部】第25回和泊町子ども議会が29日、同町議会議事堂であった。町内2中学校の生徒10人が参加。持続可能な開発目標(SDGs)に関連した質問や観光活性化策、方言の活用など、中学生の視点から様々な意見が出た。

まちづくりへの関心を持ってもらおうと毎年夏休みに開催している。議長役を除く9人が一般質問した。

和泊中3年の藤山龍さんは「自然を生かしながら、未来の世代までつながる安全で環境に優しいエネルギーが作れるのではないか」と述べ、風力と太陽光、バイオマスの三つの再生可能エネルギーの開発と運用を呼び掛けた。

城ヶ丘中3年の市来夏也さんは、アニメ制作による観光活性化案を発表。「長さが3~5分のアニメにすることで、隙間時間で見ることができるし、コストも減らせる」などのアイデアを出した。

方言活用について提案した同3年の永野隼樹さんは「中学では方言を学ぶ機会がほとんどない」と指摘。方言クイズ大会の実施を求めた。

このほか、空き家の活用やごみ問題、農業活性化などについて質問が出た。

議長を務めた同3年の坂本蓮さんは「今回発表した意見が生かされて、町や島がもっと良くなってほしい」と話した。