徳之島町の指宿さん 祝・世界自然遺産登録写真展

世界自然遺産登録を祝い写真展「もっと知ろう!徳之島の自然」を開催中の指宿さん=5日、徳之島町生涯学習センター

「もっと知ろう!徳之島の自然」

 【徳之島】奄美・徳之島の世界自然遺産登録を祝い、徳之島町亀津の自然写真愛好家・指宿安夫さん(73)の写真展「もっと知ろう!徳之島の自然」が、1日から同町生涯学習センターで開かれている。10年以上追い続けた絶滅危惧種など「野鳥編」の写真計100点(種)を展示。16~30日は「動植物編」も展示する。

 指宿さんは教員を退職後、徳之島の貴重な動植物の記録保存と自然保護啓発のため、趣味で写真に専念を始めて10年余。自らのウェブサイト「徳之島じじとばばのホームページ」で写真約4600点、動画約3500点を紹介中だ。

 今回の写真展は、同町立図書館(里光和恵館長)が指定管理(民間委託)15周年記念事業とも併せて指宿さんに依頼した。共同取り組みで2014年には「奄美・琉球の世界自然遺産登録に向けて~徳之島の野鳥展」、15年には「同~徳之島の動植物写真展」も開催している。

 指宿さんの野鳥撮影ポイントは徳之島町の大瀬川(亀津)や諸田池(諸田)、町総合運動公園(徳和瀬)、天城町浅間の干潟などが中心。1週間通い詰めて撮影にこぎつけたという「アカガシラサギ」をはじめ「ハジロカイツブリ」「カンムリカイツブリ」「オニアジサシ」など含め計100種(雌雄含む)。こん身のショットの数々を紹介している。

 指宿さんは写真展を通じ「徳之島には多くの珍しい渡り鳥たちが毎年来ていることを知って欲しい。世界自然遺産に登録されたこの素晴らしい自然環境をみんなで守って欲しい」と話した。

 「徳之島じじとばばのホームページ」https://www.ibuchan.com/