竹山さん(奄美市)署長感謝状

約40年に渡り、新1年生になる児童などに対し、相棒「全坊君」と交通安全ルールを呼びかけきている竹山さんに奄美署から感謝状が贈られた

新1年生に腹話術交え講話
今年2月で40回目「やりがい感じる」

 奄美警察署は7日、長年にわたり、小学校入学前の児童らを対象に講話を行い、交通安全意識の高揚に貢献したとして、県交通安全協会奄美地区協会女性部長の竹山菊乃さん(85)=奄美市名瀬=へ署長感謝状を贈った。竹山さんは、腹話術を使い、相棒の「全坊君」とともに、子どもたちに分かりやすく交通安全ルールを教えてきた。

 1983年から現在も同部長を務めている竹山さんは、78年に初めて腹話術を使った講話を行った。「1300人くらいの前で緊張しながらしたのを覚えている。今年2月の講話は私にとって40回目だった」。

 新1年生になる児童らに対し、講話の中で、竹山さんと全坊君が約束させる大きな三つのルールが▽「危ない道路に飛び出しません」▽「危ない道路で遊びません」▽「交通安全の決まりを守ります」―だという。

 今回の表彰を受け、約40年に渡って続けられてきている講話を振り返りつつ、竹山さんは「昔聴いた人の子ども、さらにその子どもが聴くこともあった。声を掛けられる時などやりがいを感じる。皆さんの協力で多くの人と知り合えたことが財産」などと語った。