リウマチや曲についてトークショーを行う、横浜南共済病院・長岡章平院長と我那覇美奈さん
「Ｗｉｔｈ Ａ Ｗｉｓｈ」と「希望のつぼみ」を熱唱。参加者を歌で勇気づける我那覇美奈さん、ピアノは小林俊太郎さん
【東京】中外製薬㈱は23日、横浜市磯子区の磯子公会堂大ホールで「リウマチ市民公開講座」を開いた。奄美出身のシンガー・ソングライター我那覇美奈さんがミニライブ＆トークショーに出演。リウマチ患者や家族を勇気づける応援ソングを歌い上げ、講座に参加した約１５０人を癒やした。
同講座は、河原整形外科・河原芳和副院長の司会でスタート。横浜南共済病院の志村育子看護師らが「リウマチとの上手なおつきあい」について解説した。
その後、同病院の長岡章平院長が「チームで診るリウマチ治療」をテーマに講演。リウマチは、滑膜炎という病気で「患者を中心に情報の共有、高いレベルでの専門性が必要」とユーモアを交え、分かりやすく語った。ていねいな説明に、受講者は熱心に耳を傾けていた。
公開講座の最後を飾り、我那覇さんがステージに登場。長岡院長とのトークショーの後、関節リウマチ患者やその家族に贈る疾患啓発応援ソング「Ｗｉｔｈ Ａ Ｗｉｓｈ」を、作曲した小林俊太郎さんのピアノに乗せて熱唱。パワフルで透き通る声を公会堂の高い天井に響きわたらせた。
また、「希望のつぼみ」を歌い出すと手拍子が起こり、車椅子から身を乗り出してリズムを取る人も。我那覇さんは、「リウマチはちょうど私世代の女性が多いと聞き、私が歌うことで病院に行ったりして病気に気付いてほしいと思った」と話した。
応援ソングを歌うことになったエピソードなどを披露し、「皆さんから逆にパワーをもらった。また、各地で歌っていきたい」と語り笑顔を見せた。長岡院長は、「我那覇さんの歌は業界では有名。初めて実際に聞いて、感動した」と満足そうに振り返った。「Ｗｉｔｈ Ａ Ｗｉｓｈ」は、我那覇さん７年ぶりのシングルとして、昨年４月にリリースされている。