学校名物「サタグンマ」実演

学校名物「サタグンマ(砂糖車)」を人力で稼働させての黒砂糖づくり体験=25日、伊仙町喜念小

伊仙町喜念小 黒砂糖作り学習

 

 【徳之島】伊仙町立喜念小学校(今村浩幸校長、児童数27人)で25日日、学校常設の「サタグンマ」(砂糖車)実物と復元のミニ「サタヤドリ」(砂糖たき小屋)の実演も交えた恒例の黒砂糖作り体験学習があった。

 原料のサトウキビは児童たちが学校園で育てた約2束に、児童の各家庭から持ち寄った計約300㌔。保護者たちが、県農業開発総合センター徳之島支場(同町面縄)の協力を得て圧搾した。一部は、児童たちがサタグンマの引き棒を押して回転させる体験も。

 保護者たちによる「サタヤドリ」の四角なべを使った黒糖たきと並行し、児童たちも大なべ3基(3班)に分かれて挑戦した。煙にむせながらも、しだいに漂い始めた甘い香りに赤くなった目を輝かせ、食農一貫体験でふるさとの伝統産業を学んだ。

 黒糖づくりを初めて体験した元岡凜さん(1年生)は「煙で目が痛くなった。ぶくぶく泡が出ている時に、棒でぐるぐるかきまぜた。黒糖は苦手だったけど、自分たちでつくった黒糖はちょっぴりおいしかったです」と話した。