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「徳之島ダム」2月から試験湛水

「徳之島ダム」2月から試験湛水

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2014年2月ごろ試験湛水を始め、順調に行けば14年度末にも一部通水開始を予定する「徳之島ダム」

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水管理で機能発揮するスプリンクラー(徳之島町神嶺地区)

畑かん営農の加速期待

14年度末の一部通水も視野 国営かんがい排水事業

 【徳之島】1997年度に事業着手した国営かんがい排水事業徳之島用水地区は、2月から「徳之島ダム」(貯水量730万㌧)の試験湛水=たんすい=に入り、通水試験などが順調にいけば14年度末にも一部通水開始の見通し。地元関係機関・団体や受益者たちは、歴史的な一大事業の効果を生かす計画的な水利用組織確立による生産性向上、高収益性作物の導入促進、水利用技術の向上、農業経営改善―などの加速化が求められる。

 同国営事業徳之島用水地区は、徳之島3町の全耕地の約半分にあたる3500㌶を対象に畑地かんがい営農を実現し、収益性の高い農業を推進するのが目的。徳之島ダム関連を含めた総事業費は約590億円(工期97年度~15年度)。同島農業にとっては歴史的な事業となっいる。

 九州農政局徳之島用水農業水利事業所によると、15年度の一部通水開始を目指し17年目の今年度は、揚水機場やダム小水力発電施設、用水路工事(計画延長128㌔のうち約100㌔完成)などの整備を推進。2月から開始予定のダム試験湛水やパイプライン通水試験が順調に進捗すれば、ダムに近い末端スプリンクラーなど設置済みの一部では「14年度末にも通水開始が見込める」という。

 そこで、徳之島ダムを活かす畑かん営農展開に向けて、同島農業改良普及事業協議会などが課題に挙げているのが、①計画的な水利用による生産性の向上と高収益性作物の導入促進②水利用技術の向上と農業経営などの改善など。特に「計画的水利用」のあり方を巡っては、島内の一部地区に、県営事業でダムと畑地かんがい設備が整備されながら受益者組織(土地改良区)の話し合い活動・水管理体制が有名無実化。直近の干ばつ(13年夏)を含め、肝心の渇水期に散水ローテーションが守られずに水圧が低下し、スプリンクラーが機能不全に陥るケースもあった。

 同国営事業完了(15年度末予定)後の末端スプリンクラーなどの末端整備は県営事業に引き継がれる。同工期(21年度)完了に向けて受益者の同意取得の促進も大きな課題。関係農政機関や団体が一体となった「畑かん水利用の効果」、①災害の回避・低減(干ばつ時のかん水・潮風害軽減)②適期管理・植え付け③生産量増加・品質向上④防除・施肥の省力化⑤収益性の高い品目の導入⑥環境の制御(保温・冷却・保湿効果)―など啓発努力も、歴史的事業を成功へと導くカギにもなりそうだ。

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