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ハブ買上価格引下げ

ハブ買上価格引下げ

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新年度から3千円で買い上げられる方針となったハブ

新年度から一律3千円

行財政圧迫、住民の不満も

 住民が捕獲した毒ヘビ「ハブ」を買い取っている奄美大島と徳之島の8市町村は、新年度から一斉に買い取り額を引き下げる方針を固めた。近年持ち込まれるハブが3万匹を超え、財政負担が大きいことから、05年度以来9年ぶりに改定。現行価格から最大1千円減の一律3千円となる見込みだ。一方、ハブ捕獲で得た奨励金を収入の一部としている住民からは、「生活が苦しくなる」と不満の声も上がっている。

 ハブ捕獲奨励買上事業はハブの生息数を低下させ、咬傷機会の減少を目的に1954年から開始。県と市町村が協力して捕獲した生きハブを買い取っている。県の1匹当たり買上価格は、事業開始時の150円(54年度)から段階的に引き上げられ、90年度には3千円まで上昇。また94年度には市町村の買上単価も個体の大きさに関係なく2千円に統一されたことで住民の捕獲意欲が喚起され、買上数は2万匹台に達した。

 しかし、買上数の増加は行政財政を圧迫し始めたことを契機に、県は2004、05年度に事務事業を見直しし、買上価格の引き下げを実施。現在、県は1匹2千円に設定しており、奄美大島5市町村の1匹2千円、徳之島3町の1匹1500円を合わせた額が、買上価格として受け取る金額だ。

 2万匹前後で推移していたハブ買上事業だが、10年から買上数が急増。11年度には3万8886匹に達し、12年度も3万1155匹と2年連続で3万匹を超えた。13年度も2万6957匹(13年11月現在)を買い上げており、県をはじめとする各市町村では事業費の当初見込みを超え、補正予算を計上するなど再び財政を圧迫したことから、県と奄美大島5市町村は新年度から、それぞれ買上価格を500円引き下げる方針を固めた。

 県薬務課は「財政がひっ迫しており、価格の引き下げをお願いしている。価格を引き下げれば1、2年は買上数も減少するだろうが、過去のデータを見ればまた増加するだろう。生活環境への影響も見ながら、咬傷数が増えないようにしたい」としており、奄美大島のある自治体担当者は「買上事業は住民の生活費を補てんするものではなく、咬傷から住民を守るための制度。価格引き下げは住民に理解してもらうしかない」と話す。

 価格引き下げは、ハブを捕獲する〝ハブいざり〟で生計を立てたり、生活費の一部に充てている住民にとって頭の痛い問題だ。素潜り漁の傍ら、ハブいざりをしているという30代男性(奄美市在住)は、「小遣い稼ぎにちょうど良かったのに…」と肩を落とす。1匹5千円時代には専業で捕獲していたが、「経費を考えると(1匹3千円は)割に合わない。多くの人が専業はやめるのでは」と語った。

コメント

  • 食べてもおいしいんだから

    廃棄処分じゃなくていろいろなハブ料理を考案して地元の飲食店で観光客などに提供したりネット通販などで販売すれば買い上げ価格を上回る収入となるし町おこしにもなって一石二鳥なんじゃないですか?


  • 農水関係者

     価格は引き下げるべきでは、無いと思う。
     県薬務課の「過去のデータを見れば増加するだろう」という考え方は、無責任。その間の殺傷のリスクは、どう払拭するのか。無責任な言葉にあきれる。


  • コメントが気になったので

    野生動物による咬傷は基本自己責任じゃないの?
    行政はそのリスクを引き下げる努力をするけども、全責任を持つべき立場には無いのでは?
    沖縄にそんな条例が有るなら別ですが。

    それと、買取価格と咬傷の発生率の相関関係が解るデータや資料が無ければ買取価格と咬傷発生のリスクを同列に持ってきて語るのはナンセンスだと思うんですけど。
    また、捕獲が咬傷発生率に多大な影響があるのなら、買取価格にかかわらずボランティアでも募るか寄付でも募って捕獲数の確保を地域単位でやるべきだと思います。


  • Re: 食べてもおいしいんだから

    >>1
    では、あなたがやったらどうですか?




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