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東京の夏を彩る島のメロディー

東京の夏を彩る島のメロディー

島唄
島うたの部で優勝した瀬戸さん(右)と新民謡の部で優勝した愛川さん

「奄美島うたのど自慢大会」

優勝は 島唄の部・瀬戸さん 新民謡の部・愛川さん

 【東京】東京で奄美を楽しむ夏の風物詩となった「第5回奄美島うたのど自慢大会in Tokyo」(主催 奄美文化交流協会・奄美島うたのど自慢実行委員会)が24日、目黒区民センターで開かれた。今年は32組が出場し、島うたの部で「俊良主節」を唄った瀬戸美喜さん(34)=瀬戸内町出身=、新民謡の部で「はたおり娘」を唄った愛川俊治さん(60)=奄美市名瀬出身=がそれぞれ優勝。舞台では、唄あしびや島唄と二胡のコラボ、ゲストによる本格的な島唄などが披露されたほか、全員参加の六調などで、来場者は終日たっぷりと島唄の世界を堪能した。

 奄美の唄を好きな人であれば誰でも気楽に出場できる同大会は、毎年出身者や、2世、3世、さらには島唄ファンなどが参加。唄者の発掘や、奄美島唄・新民謡のPR、出身者同士の交流や島の応援など、幅広い取り組みが行われ、唄を通じて絆が深まるハートウォーミングな大会になっている。

 今回は島うたの部に19組、新民謡の部に13組が出場。自分のルーツを島唄に見つけた人、島の老人ホームにいる祖父のために歌う人、子どもの頃に両親が口ずさんでいた島唄が人生の応援歌になっているという人など、それぞれが心に持つ熱い思いを島唄に乗せて歌い、会場を魅了した。

 島うたの部で優勝した瀬戸さんは、小学生のときに島で三線を習っていたがその後は途切れていた。7年ほど前に親戚から三線をもらったことをきっかけに、2年前から本格的に島唄の教室へ。前回初出場で準優勝という快挙だったが、今回は見事優勝に輝いた。「声が震えて、三線も美味く演奏できなかった。まさか優勝できるとは」と話し、「身に余る光栄。これからも島唄を歌い続けたい」と笑顔。

 新民謡の部で優勝した愛川さんは4回目の出場で、上位を目指して挑戦。リハーサルで聴いたほかの出場者の歌声に「自分よりうまい人がいるな」と思っていただけに、優勝には「びっくり」と目を丸くした。小中学生のときにはコーラス部に入るほど歌が好きだったという愛川さん。「最高の気持ち」と笑顔で話し、「会場に応援に来ている妻や島にいる母親に喜びを伝えたい。いつか島の祭りで歌ってみたい」と声を弾ませた。

 また、多彩なプログラムは様々に観客を楽しませた。奄美伝統芸能として、唄者・朝崎郁恵さんが主宰する「十五夜会」のメンバーは八月踊り、うたあしびを披露し、奄美の祭りの風景を再現。

 ゲストには、12年の民謡民舞全国大会で民謡中学生日本一となった楠田莉子さん、二胡奏者の太田久遠さん、朝崎郁恵さんが登場。楠田さんの歌を聴くためレコード会社4社が来ているというアナウンスに会場にも緊張感が漂う中、楠田さんは「朝花節」「芦花部一番節」「嘉徳なべ加那節」など、1曲ずつ島唄の内容とその唄への思いを紹介。落ち着いたのびやかな歌声で情感豊かに唄いあげると、会場は湧き上がるような拍手に包まれた。

 朝崎さんは、島唄ユニット「マブリ」、ジャズピアニストの吉川典子とコラボ。目の前に奄美の原生林が見えるような、魂を揺さぶる朝崎さんの島唄がピアノと融合し、観客を新しい島唄の世界へといざなった。

 会場には世界自然遺産登録に向けた活動へ寄付を募る箱が置かれ、集った寄付金は奄美市東京事務所の松原昇司所長へと手渡される場面もあった。

 最後は観客も出演者も総踊りの六調。島のリズムに笑顔が弾け、次回、さらにパワーアップした大会へと期待をつないだ。

 各部の入賞者、出身、曲名は次の通り(敬称略)。

【島うたの部】
▼優勝=瀬戸美喜(瀬戸内)「俊良主節」
▼準優勝=指宿桃子(名瀬3世)「俊良主節」
▼3位=小幡美紀(笠利3世)「請けくま慢女節」
▼審査員賞=勇みつえ(与論)「野茶坊節」
▼審査員特別賞=八田桜雪(名瀬3世)「糸くり節」
【新民謡の部】
▼優勝=愛川俊治(名瀬)「はたおり娘」
▼準優勝=白久照美(名瀬)「つむぎ恋歌」
▼3位=武藤りえ子(名瀬)「名瀬セレナーデ」
▼審査員賞=池田麗奈(大和2世)「奄美のさすらい千鳥」

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