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大島北、執念の勝利

大島北、執念の勝利

【鹿児島】第136回九州地区高校野球大会鹿児島県予選第5日は25日、鹿児島市の県立鴨池、鴨池市民、姶良市の姶良、3球場で2回戦8試合があった。

 奄美勢は大島北が鹿児島中央と対戦。両チームで計36安打の打ち合いだったが、大島北が1点差で打ち勝った。
 第6日は26日、県立、市民、両球場で2回戦2試合と3回戦4試合の6試合がある。奄美勢は徳之島がシード加治木と対戦する。

 試合結果は次の通り。
 =県立鴨池=
 ◇第2試合
大 島 北 320100043 13
鹿児島中央 010103142 12

 【大】榮―且(零)
 【鹿】橋口、福田―井上
 ▽本塁打 河野(大)▽三塁打 且零(大)、肥田(鹿)▽二塁打 榮、且武(大)、福田3、今村、吉森(鹿)
(大)
41171186312210
打安点振球犠盗併失残
4519111202038
(鹿)

春高校野球戦評

 【評】両チーム合わせて36安打の打ち合いを大島北が制した。中盤以降、相手に主導権を握られ、同点に追いつかれた八回表、二死一塁から3番・榮の中前適時打、4番・且零の中越え三塁打、5番・萩原の中前適時打で4点を勝ち越した。その裏再び同点に追いつかれたが、九回表、2番・河野、3番・榮の適時打などで再び3点を勝ち越した。その裏、1点差まで詰め寄られるも、エース榮を中心に粘り強く守り、逃げ切った。

9人チーム、執念でつかんだ勝利 大島北

鹿児島中央に打ち勝つ

150325大島北勝利
【2回戦・鹿児島中央―大島北】打撃戦を制し、勝利の校歌を歌う大島北ナイン=県立鴨池
150325大島北・河野
【2回戦・鹿児島中央―大島北】9回表一死一三塁、2番・河野が右前適時打を放つ=県立鴨池
150325大島北・榮
【2回戦・鹿児島中央―大島北】投打で奮闘した大島北のエース榮=県立鴨池

 「9人の子供たちの執念を感じました」。大島北・山下将貴監督は思わず目頭を熱くさせていた。2度もリードを追いつかれる苦しい試合だったが、9人一丸の執念が勝利を手繰り寄せた。

 打ち勝つ。それがこのチームの持ち味だ。部員9人のギリギリだが、1年夏から公式戦を経験しており、1年秋には樟南から3点を奪った実績もある。「先手を取って流れに乗る」(山下監督)の狙い通り、序盤で5点を奪い、主導権を握った。

 だが鹿児島中央がジリジリと盛り返す。五回以降はエース榮浩平がつかまり、打ち込まれた。攻撃でもバントミスや走塁ミスがあり、打線がかみ合わない。いつ気持ちが切れて、ワンサイドの展開になってもおかしくない流れだった。

 それでも彼らの中にはいつも以上に負けられない執念があった。「監督と1試合でも長く野球がしたい」(榮)。山下監督は転勤で県外に出るため、ベンチで指揮できるのは今大会が最後。河野和広主将は「いつも以上にみんなが熱い気持ちで試合に臨んでいた」と言う。ミスが出れば気持ちが沈んで、下を向いてしまっていたナインが、互いのミスを厳しく指摘し合い、最後まで集中力を切らなかった。

 中盤以降、どこに投げても打ち込まれ、さすがに気持ちが萎えかけた榮は「味方が打ってくれたことが奮い立たせてくれた」。二回はランニング本塁打、九回は勝ち越し適時打、5安打4打点で打線をけん引した河野主将は「自分が決めると責任を持って打席に立った。マウンドの榮は替わりがいなくて、何倍も大変。絶対に打線でサポートしたかった」。9人全員がミスはあっても互いにカバーし合い、一丸となって戦う姿勢を2時間23分、貫き通した。

 彼らを指導し始めた頃、山下監督は「9人しかいない」とマイナスのことばかりを考えていた。だが今「こんなにも熱い気持ちのある選手が9人もいる」と頼もしく思えるようになったと、誇らしげに語っていた。

 (政純一郎)

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