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知の地域おこし報告会

知の地域おこし報告会

知の地域おこし連携事業最終報告
「知の地域おこし推進員委員」として半年間の活動内容を報告する尾池さん

温度差、宿泊施設の開設指摘

地元青年団との連携も

 奄美市が昨年10月から島外の大学生3人を招いて行ってきた「知の地域おこし連携事業」が3月末で期間満了を迎え、その最終報告会が30日、同市役所であった。熊本大学大学院1年の尾池大祐さん、鹿児島大学4年和田佳津紗さん、同大学大学院2年の宋多情(ソンダジョン)さんが同市住用を中心に半年間の活動を報告。同地区特有の文化や魅力の存在を確認しながら、世界自然遺産登録への民間と行政の温度差、宿泊施設設置や地元青年団との連携の必要性などを指摘した。

 同事業は農業、観光・交流、文化定住などの課題、問題点を、学生の視点を利用して解決策を模索する取り組み。①伝統文化および民泊体験を活用した観光メニューの創設②住用地区の住民地域活性化組織の強化―の事業について募集を行い、尾池さんは奄美市役所の紬観光課、宋さんと和田さんは住用総合支所の産業建設課に所属し、調査・活動を行ってきた。

 「島唄を聞きながら宿泊できる民泊」を当初の課題として活動を行ってきた尾池さん。地元に潜入し、地域住民が意図している活動について調査し、地元青年団などを中心にした「結ノ島CAMP」を開催。「地域を楽しむ力が重要」として、若者と高齢者、地元青年団などとの連携を考え、地元発信による「住用ビジョン」の作成を提案した。

 宋さんと和田さんは観光メニューとしての「集落歩き」を主題に置き、集落ごとの特徴や魅力を調査。各集落のマップ作成や体験型のモニターバスツアー「シマフラ」を実施。「外部からの魅力を発見した」、「知れば知るほど文化の深さを実感した」として、参加者に負担をかけないイベント形式の集落歩きに可能性を示した。

 一方、今後行うべき課題について、尾池さんは「世界自然遺産登録を目指すなか、宿泊・交通など島外大手の動きに比べ地元が大きく出遅れている」として、住民・行政間にある意識のギャップを指摘。住用地区として、集落の文化・魅力を残しながら地元に密着した宿泊施設(ゲストハウス)の必要性を提案。宋さんと和田さんからも、同地区で宿泊施設の必要性を挙げ、文化保存と観光開発のすみわけや行政に対して集落住民の意欲をバックアップできる体制を期待。「単発で終わらない、持続的な企画と運営が必要」とした。

 今後、尾池さんと宋さんは期間満了でそれぞれの大学に戻るが、和田さんは集落マップの調整などで期間を延長。今年10月まで島内で活動する予定という。

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