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奄美群島国立公園指定を答申

奄美群島国立公園指定を答申

161226中央環境審議会
奄美群島国立公園の新規指定を答申した中央環境審議会

有人8島 陸海の7万5263㌶

世界自然遺産登録に前進

中央環境審議会

 【東京】環境省中央環境審議会自然環境部会が26日、東京都港区の三田共用会議所で開かれた。「『奄美群島国立公園(仮称)』の新規指定」についての審議や「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の世界自然遺産推薦」について報告があり、奄美群島有人8島の陸域、海域7万5263㌶を国立公園として新規指定するよう、山本公一環境大臣に答申。既に国立公園指定された沖縄島、西表島と合わせ、指定により世界自然遺産登録の条件が整うこととなった。

 国内最大規模の亜熱帯照葉樹林やアマミノクロウサギなどの固有、希少な動植物、世界的北限に位置するサンゴ礁、マングローブなど多様な自然環境が特徴。2010年度に実施された国立公園総点検事業で、「傑出した景観を有する地域」と評価を受けていた。

 公園面積は陸域4万2181㌶、海域3万3082㌶。陸域の中で、最も規制が厳しい「特別保護地区」は5248㌶。以下、「第1種特別地域」9125㌶、「第2種同」2万5004㌶、「第3種同」1234㌶、「普通地域」1570㌶。また指定に合わせ、既存の奄美群島国定公園の一部地域を国立公園に編入し、国定公園の指定は解除する。

 同公園のテーマは「生命にぎわう亜熱帯のシマ ~森と海と島人=しまっちゅ=の暮らし~」。森や砂浜、干潟、リアス式海岸など多様な自然景観を有する奄美群島の海岸と、サンゴ礁や魚類などの生息地となっている海域、隆起段丘、鍾乳洞やカルスト地形などの自然景観や、人と自然とのかかわりを示す文化景観や集落景観を公園区域とする。一方で園地など単独施設も整備し、保全と活用を推進して地域活性化につなげる方針。同省は同審議会の答申を踏まえ、来春にも官報公示し、奄美群島国立公園は34番目の国立公園として指定される見込み。

 会議では審議会のメンバーからは、「生態系の保護」「人の生活と保護との整合性」「地元自治体などとの連携による早期の管理計画策定」など、厳しい意見があった。同省が10月6日から11月4日にかけて実施していたパブリックコメントでは79通が提出され、指定・決定案関連は231件と報告された。

 国立公園は世界自然遺産登録実現に向けた法的保護担保措置の一環となる。奄美大島、徳之島など4島の国立公園の特別保護地区と第1種特別地域など世界自然遺産の推薦区域面積は、奄美大島1万1431㌶、徳之島2309㌶、沖縄島北部5168㌶、西表島1万8965㌶の計3万7873㌶。各島の第2種特別地域の2万5482㌶を緩衝地域とした。

 世界自然遺産登録に向けたスケジュールとして、27日に鹿児島市で開かれる「世界自然遺産候補地地域連絡会議」で推薦スケジュールを確認。政府は来年1月中にユネスコ世界遺産センターへ推薦書を提出し、来年夏頃に世界遺産委員会諮問機関(IUCN)による現地調査を経て、18年夏の世界遺産委員会の審議で可否が決定する。

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