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南西諸島初か「墨書白磁」発見

南西諸島初か「墨書白磁」発見

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発見された墨書白磁の墨書「荘綱」=提供写真
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墨書白磁を発見した与路小中・抜水教頭(左)=提供写真

瀬戸内町与路小中で

与路島と博多の交流可能性

 瀬戸内町教育委員会は16日、昨年10月に同町与路小中学校で発見された「墨書白磁」=ぼくしょはくじ=を、南西諸島で初の発見例として発表した。同町教委は、中世の日宋貿易の交易活動が当時の奄美に及んでいたことを示す資料として評価している。

 同町教委では同資料を確認してラ・サール学園の永山修一さんに、他地域での発見例や墨書の釈読などを問い合わせた。永山さんによると、「墨書白磁」は12世紀半ばに時期が推定され「日宋貿易が行われる中で奄美に持ち込まれたものと考えられる」と回答があった。

 永山さんは古代・中世の研究者で、県内の墨書土器の集成も行っている。永山さんは同町教委の依頼を昨年11月末に受け、九州史学会や中世土器研究会などで奄美の「墨書白磁」を紹介。学会などの見解では、墨書は「荘綱」と釈読でき、「荘綱」と墨書のある陶磁器が博多の中世の遺跡から出土していることを教示され同町教委に報告した。

 永山さんは「12世紀代は喜界島城久=ぐすく=遺跡群が最盛期を迎えるなど、活発な交易活動が行われていて今回の発見がこうした状況を証明する」と考察。同町教委も「墨書白磁」の発見から、当時の与路島と博多の交流が考えられるとしている。

 「墨書白磁」を最初に発見した与路小中の抜水茂樹教頭は、昨年10月下旬に校内の環境美化活動で校庭から発見。以前、県の埋蔵文化財センターに11年間勤務していたことから、発見した陶磁器片を中世の白磁と認識。土を落とす洗浄作業中に、底部に墨書のような痕跡を確認して直ちに作業を中断して同町教委に報告したという。今回の発見について抜水教頭は「中学の歴史を担当しているので、墨書白磁を活用し今後も児童生徒に与路の歴史を教えていきたい」と抱負を語った。

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