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大島・日高、11奪三振で完封

大島・日高、11奪三振で完封

喜界はコールド負け

夏高校野球第5日

 【鹿児島】第99回全国高校野球選手権鹿児島大会第5日は6日、鹿児島市の県立鴨池、鴨池市民の両球場で2回戦6試合があった。

 奄美勢の第5シード大島は先発の右腕・日高想良が11奪三振の好投で大口打線に三塁を踏ませず、完封勝ちした。喜界は枕崎にコールド負けだった。

 第6日は7日、両球場で2回戦6試合がある。奄美勢の対戦は組まれていない。

バッテリーの集中途切れず

大島

170706大島・日高
 完封勝利の原動力は文字通り日高想良―盛山諒の「バッテリー」だ。被安打4、奪三振11、1四球、三塁を踏ませなかったバッテリーの安定感が大事な夏の初戦をものにする力になった。

 「ゲーム中の嫌なことに負けず、集中を切らないこと」(塗木哲哉監督)がテーマだった。雷雨による30分あまりの中断、終盤の雨、何度も好機を作りながら、なかなか追加点が奪えない…「嫌なこと」は度々あったが、「直球も走っていて、思うところにボールが投げられた」と日高は言う。

 「まぁまぁ普通」と受けた盛山の評価は意外に辛い。理由は「高めに浮くボールがあったから」。それでも「ボールに力があった」のは感じられた。相手の打者が打ち上げたり、前に飛ばせなかったり、球威に押されるシーンが度々あった。縦のスライダーやカーブも効果的に使うことができた。

 NHK旗準決勝で敗れた直後、塗木監督は中村、本田、日高の投手陣と盛山を呼び寄せ「夏はバッテリーが頑張るんだぞ!」と発破をかけた。

 あれから1カ月あまり、盛山は「お互いによく話してコミュニケーションをとるようになった」という。四回が始まる前、雷雨で30分あまり中断した間も、2人で話し合ってその後の投球をどうするか、綿密に打ち合わせた。日高は「立ち上がりが課題なので、丁寧に投げることを意識するようになった」。試合中、好機を生かせなかった直後にマウンドに立つときも「最初の打者に集中!」という塗木監督の声を聞き、集中力を毎回リセットさせながら最後まで投げ続けることができた。
(政純一郎)

狙い通り打ち切る!

大島・瀬川海人三塁手

170706熱球譜・大島

 初回、次打者席で待つ間は「4番・太月が絶対つないでくれる」と信じた。太月が四球を選び、一死満塁の好機で打席が回ってきた。

 「四球を出した後のファーストストライクを打つ」

 初球のストライクを狙い通りに左前に打ち返し=写真=値千金の先制2点適時打を放った。

 5月の大型連休中の遠征の後、広背筋の右側を痛めて戦列を離れていたため、鴨池での試合にスタメン出場するのは春の県大会以来だ。初回の守備はさすがに「緊張した」が初回を無失点で守り切ったことで落ち着く。打席での自分の仕事に冷静に徹することができた。

 守備でも好投の先発・日高を助けた。四回表、雷雨で34分間の中断ののち、再開された最初のセーフティーバントを慌てずに前進して処理し、アウトを取った。「セーフティーをしそうな雰囲気を感じて、前に出る準備はできていた」。

 チーム全体としてもバッテリーを中心に無失策で守り、先発全員安打で13安打することもできた。だが4得点と目標の7得点に3点届かなかった。理由は「走者がたまって、得点機になったときに、力んでしまった」と反省する。自身も八回一死二三塁と畳みかける最後の好機に、力んで遊ゴロと生かせなかった。「好機で力まずに打つこと」。次戦以降の自分の課題をはっきり見据えていた。
(政純一郎)

 【評】大島は一回裏一死満塁の好機に5番・瀬川が左前2点適時打を放って先制する。二回以降も毎回走者を出しながらも拙攻で追加点が奪えなかったが、六回二死二塁から3番・有馬が左前適時打、4番・太月が右翼線二塁打を放ち、2点を加えた。先発の右腕・日高は直球の球威と変化球のキレで大口打線を圧倒。11奪三振、三塁を踏ませず、散発4安打で完封した。

ワンプレーの大事さ、思い知る

枕崎に挑んだ喜界

170706喜界二塁アウト
【2回戦・枕崎―喜界】6回裏枕崎無死一塁、二ゴロで一走・中鶴は二塁フォースアウト。遊撃手・佐田=鴨池市民

 「奄美勢の連敗を止めたい」(大山魁斗主将)意気込みで枕崎に挑んだ喜界だったが、無念のコールド負けだった。

 3年生は喜界が5人、枕崎は4人、どちらも3年生が少なく1、2年生中心のチーム。「組み合わせで枕崎と当たると決まってから勝つために全力で準備してきた」(佐田主将)。

 立ち上がりは互いに互角の展開だったが、三回、エラーやボークも絡んで4点を失って劣勢を強いられた。喜界も毎回走者は出したが、あと一押しができなかった。「相手はチャンスで3年生がしっかり打った。3年生の意地の差が出た」(中馬輝監督)。

 中馬監督にとっては3年生5人の入学時に喜界に赴任した。最初の秋は9人そろわず、大島北と合同で出るなど、勝ち負けを考える前に大会に出られるかどうかを悩む日々も長かった。

 「部員同士の方向性が合わなくてすれ違ったこともある」と佐田主将。それでも5人の3年生が中心になってチームを引っ張り、最後の夏は1、2年生合わせて18人で夏に挑むことができた。「まだこれからがある1、2年生も、3年生と同じようにこの夏が最後の気持ちでチームがひとつになった」ことが佐田主将は何よりうれしかった。

 「1つのエラー、四球…ワンプレーが勝敗を分ける」

 就任以来、中馬監督が3年生に日々言い続けていたことの大事さを、改めて教わった一戦でもあった。コールド負けだったが「ミスをしたことも含めて、持っている力を出し切ったので悔いはない」と大山主将は言い切る。このところ遠ざかっている県大会1勝の目標は「自分たちの悔しさをバネに後輩たちに果たして欲しい」と託していた。
(政純一郎)

 【評】4点を追いかける喜界は五回、先頭の8番・生田が中前打で出塁。送りバントと暴投で三塁まで進むも得点ならず。六回も先頭の3番・竹下が右前打で出塁し二死一三塁としたがあと一本が出なかった。七回裏、2点を失い7点差となってコールド負けだった。

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