会員ほ場巡回を初開催

ほ場を巡回見学し、栽培方法などの情報を共有する参加者ら

地区農業青年ク協
情報共有し技術向上

大島地区農業青年クラブ連絡協議会(平井寿樹会長)は28日、奄美市と龍郷町のクラブ員ほ場巡回ツアーを開いた。同会員や先日設立された龍郷町青年農業者組織(飯田圭太郎会長)の会員など約30人が参加。参加者はツアーで会員間の交流を深めるとともに、クラブ員の経営手法などについて情報共有して、技術向上に努めた。

同クラブは奄美大島と喜界島の青年農業者でつくる組織。会員増強などのため、研修会や交流会などを実施している。会員のほ場巡回ツアーは初めての試み。

ツアーは最初に、タンカン、ポンカン、津之輝=つのかがやき=を栽培する平井会長のほ場を視察した。平井会長はほ場の概要や栽培手法、防風対策などについて解説。参加者は栽培の疑問点や今後の経営展開などを質問し、メモを取るなどして情報収集した。

その後も果樹や野菜の栽培ほ場など10数カ所を巡回。ツアー後は奄美市名瀬の県大島支庁で定例会を開き、情報共有を図った。

飯田会長(33)は「先輩農業者の技術や経験も学ぶことができた。会員を増やし、困った時に気軽に相談できる体制を構築できれば」と述べ、平井会長(39)はIターンの若手農業者などが定着できていない現状を挙げ、「奄美の農産物をアピールするためにも、農業者同士交流を深めたい。今後も別の地域で巡回ツアーを開催するなどして交流を深めていきたい」と話した。