関東大和会総会・懇親会

「クジラはこれからの人類のタンパク源として国連食糧農業機構と手を組むべき」と訴えた梅崎義人顧問=品川区大井町のきゅりあん大ホールにて

関東大和会2
琉球舞踊を踊る重井禮子さん

「クジラが人類救う」
梅崎顧問の講演も

 【東京】関東大和会(里原廣光会長)第91回総会は21日、奄美から伊集院幼村長、勝山浩平村議会議長らを迎え、品川区大井町のきゅりあん大ホールで開かれた。二部の講演会では「クジラが21世紀の人類を救う」と題して梅崎義人顧問が120人の在住者たちの前で講演した。会場では、特産のスモモや果物の加工品が並び、参加者が買い求めていた。

 里原会長は「昨年は節目の90周年を迎え、多くの方々にお越しいただいた。今年は、オリンピックの寝不足のなか、ご出席いただきありがとうございます」と謝辞を述べ、故郷で開かれる「ひらとみ祭」への寄付を行った。また川畑悦郎幹事長が会務報告を行い「昨年は90周年記念誌を出版。三村会(旧住用村、宇検村、大和村)を開いたことが特筆すべきこと」と紹介した。

 伊集院村長もあいさつにたち、「地球温暖化の中で、今後の農作物については不安があるものの、地元や地域で培ってきたノウハウで、さらに一次産業を確立し、伸ばしていきたい」と大和村の農業立国を説き、この2月から大久保明伊仙町長から引き継いだ奄美群島市町村長会会長として「12市町村それぞれの島で、多くの人が来てもらう仕掛けを、島を守るものとして行っていく。今後ともご協力をお願いします」と語った。

 クジラ博士として知られる梅崎顧問は、日本の捕鯨意義を評価しない政府の現状を説明しながら、今後の解決策はIWC(国際捕鯨委員会)と組まず、「アーサー・C・クラークの描く『海底牧場』の世界牧鯨庁のようにクジラの人工養殖を行い、人類のタンパク源となる有効利用を考え、国際的にFAO(国連食糧農業機構)と組んで、100億人の食糧供給を行っていく方向へ考えを転換すべき」と訴えた。

 三部の懇親会では、琉球舞踊、久永さとみさんの唄や三村会の女性部たちの踊りも披露された。