名門・近大相撲部が合宿

稽古に汗を流す部員ら

奄美出身選手も参加

 大相撲力士を多数輩出している大学相撲の名門・近畿大学相撲部が23日から宇検村を拠点に奄美合宿を行っている。奄美出身の部員3人も参加しており、稽古に励んでいる。合宿は27日まで。

 全部員29人のうち14人が参加。同部は3年に一度、奄美合宿を行っているという。今回は、11月に出場する大会に向けての体力づくりなどが目的。

 同部には瀬戸内町出身の龍山和彦さん(4年、古仁屋高校卒)や武田成気さん(2年、鹿児島実業高卒)、徳之島出身の吉数馬さん(4年、樟南高卒)の3人の奄美出身選手が在籍している。

 26日は瀬戸内町出身の元監督・祷厚己さん(故人)や同町在住の同部OBとの縁から同町で練習。町の小中学生力士ら約20人も練習に参加し、部員らから立ち合いを学んだ。

 龍山さんは「地元での合宿で監督や地元の人にしっかりとした稽古を見せることができよかった。秋の大会に向けて体力づくりができるよう残りの期間を過ごしていきたい」。瀬戸内少年相撲クラブのキャプテン、渡辺朝陽くん(古仁屋小5年)は「まわしの取り方や立ち合いとかが勉強になった。大学生はやっぱり強くて、見ていてすごいと思った」と笑顔で語った。

 伊東勝人監督は「人のふれあいがあり、OBが来てくれる地方合宿の喜びを感じてくれたら。普段自然に触れる機会がないのでゆっくり稽古して、もう一度自分の相撲を見直してほしい」と話していた。