まるで影絵のよう

西康範さんが撮影した月夜とコウノトリ

月とコラボ コウノトリのシルエット

 国の特別天然記念物・コウノトリが奄美地方に飛来し、そのまま滞留しているが、龍郷町の鉄塔をねぐらにしているコウノトリを月とのコラボで西康範さんが撮影した。まるで影絵のようなシルエットだ。

 奄美に飛来したコウノトリは、保護・増殖や野生化に向けた研究をしている兵庫県立コウノトリの郷公園で2013年4月に生まれ、6月に巣立ったオスとされている。飛来して2年半が経過しており、一地域での滞留期間としては「かなり珍しい」(同公園)。

 すっかり〝島暮らし〟に馴染んでいるコウノトリ。その様子を撮影し記録している西さんは、先日、月夜の晩にコウノトリを撮影。鉄塔の頂点に足をかけてたたずみながら、背後に迫る美しい月をコウノトリが眺めているように見える。

 「本来なら十五夜に撮影したかったが条件が合わず、撮影出来たのは多少欠けた十七夜だった」と西さん。月の淡い灯りと、それを受けて浮かび上がるコウノトリのシルエットが幻想的な雰囲気を醸し出している。