「水の大切さ感じた」 ダムの管理棟も

農業水源の「徳之島ダム」も見学した天城小児童ら関係者=28日、天城町

天城小対象 徳之島農業の基盤づくり見学会

 【徳之島】2017年度「徳之島の農業基盤づくり見学会」(奄美群島農業農村整備事業推進協議会主催)が28日、天城町立天城小の児童らを対象にあった。収穫が本格化しつつあるマンゴー園やサトウキビ畑かん実証ほ場、その水源の「徳之島ダム」(有効貯水量730万㌧)施設などを見学。農業・農村を支える基盤整備の現状に理解を深めた。

 次代を担う子どもたちに徳之島の農業・農村整備に関心を持ってもらう機会に―と毎年夏休みに実施している。今年は天城小児童ら25人と保護者合わせ33人が参加し、大型バスで学校を出発。県や3町行政・関係団体の担当者ら23人も視察を兼ねて同行した。

 マンゴー栽培歴30年余を誇り、奄美群島プレミアムマンゴー生産販売組合長も務める新田功吉さん(64)=天城町松原=のマンゴー園を皮切りに訪問。畑かん実証ほ場(キビ)をはじめ、同町農業センター敷地のキビメリクローン苗(無菌培養苗)や茶苗木の培養・育苗施設、多頭経営の牛舎やJAの家畜セリ市場、奄美群島最大の徳之島ダムの管理棟や堤体管理用トンネル、同町三京にある荒茶製造工場―など7カ所を訪問。各担当者が分かりやすく説明した。

 参加者の1人・貴島結奈さん(4年生)は「特にキビやジャガイモの栽培が盛んだということが分かった。ダムの見学は2回目、水の大切さも感じた。将来は農業関係の職業について牛とかも育ててみたい。農業の後継ぎをしたいと思った」と話していた。