レブナイズ新HC・楠本氏

今季新HCに就任した楠本氏(左から2人目)=県体育館

「勝利向かって走るバスケット」を

 

園田会長「新しい家族、増えた」

 

 【鹿児島】男子プロバスケットボールのB3に所属する鹿児島レブナイズの新ヘッドコーチ(HC)に、楠本和生氏が就任。22日は鹿児島市の県体育館で就任会見があった。

 B2から降格し、B3から再スタートを切るレブナイズだったが、HCに必要なB級以上のライセンスを持っている適任者がなかなか見つからず、人選が遅れた。楠本氏は1964年生まれの54歳。大阪出身で昨季はB3の東京サンレーヴスでHCを務めた。29日からスタートする新シーズン直前での就任は「相当悩んだ」が「園田会長をはじめとする人との出会い、バスケットへの恩返し」の気持ちで決断した。「若い選手たちと切磋琢磨しながら、B3優勝、B2復帰を目指す」と意気込みを語った。

 NBDLの兵庫ストークスでアシスタントコーチをしていた際、当時のレノヴァ鹿児島と対戦しており「運動量豊富でアグレッシブな泥臭いバスケット」の印象があり「それが今でも継承されている」ところに魅力を感じている。伝統的なレブナイズの献身的な守備が「失点を減らすカギになる」とし、その上で「毎試合100点以上取る」攻撃的なバスケットを掲げる。目指すのは「勝利を目指して走る。Run To Winです」と力強く語った。

 運営会社の園田明会長は「開幕直前までHCが決まらず、多くの方に心配をかけた」と謝罪。新HCの決め手になったのは「人間力。人と人とをつないで成長させる力があり、これからの鹿児島に必要なものを持っている」点だった。「一緒に鹿児島のバスケットを盛り上げる家族が増えた」のを歓迎していた。新主将の松崎圭介は「これまで作り上げたバスケットを土台に新しいレブナイズのバスケットをみせたい」と意気込んでいた。

 B3は9月29、30日に開幕。レブナイズはアウエーで東京八王子トレインズと対戦する。
(政純一郎)