商議所総会

奄美大島商工会議所の「第81回通常議員総会」が開かれた

電子地域通貨導入を検討
世界自然遺産取り組みで

奄美大島商工会議所(谷芳成会頭)は29日、奄美市名瀬の同商議所で「第81回通常議員総会」を開いた。2017年度事業計画など10議案を可決。17年度の重点事業の一つ、世界自然遺産登録に関する取り組みで、会員事業所から提案された、観光客などが対象の電子地域通貨の導入について、経済効果が見られた先進地事例を参考に、今後導入に向けた検討を行うことなどを確認した。

一般会計収支予算は、前年度比10万円減の4718万円。収入の部主なもので、事業収入950万9千円など、支出の部主なもので、事務費506万3千円など。

17年度、重点的に取り組もうとする事業は①世界自然遺産登録に関して②会館建設③会館建設の補助基準にもなる組織率60%の目標達成も合わせ、会員増強のための特別委員会を設置④奄美観光桜マラソンの見直し検討―など六つ。

①について、奄美大島島内の観光関係3団体の情報共有化など、横の連携を図るための活動に取り組む。観光客などを対象にした電子地域通貨導入について、長崎県の事例を紹介。100億円以上の経済効果があったことなどに触れ、導入に向けた検討の必要性を確認した。

このほか、会員の増強を目的に「会員増強特別委員会」の設置、会館の老朽化に伴い「奄美大島商工会議所会館建設について」の要望書を奄美市、奄美市議会に提出することなどを承認可決。16年度決算関連の総会を5月中旬以降に開催することとした。