タンカン販売実績

タンカン販売実績

タンカンの商品管理や計画量の確保などについて意見が交わされた(大和村産業振興センターで)

JAあまみ大島事業本部 11%減の8万8382㌔
ペナルティー求める意見も

JAあまみ大島事業本部生産部会連絡協議会果樹専門部会(大海昌平部会長)は19日、大和村の産業振興センターで2017年産奄美タンカン出荷販売反省会を開いた。17年産の出荷量は8万8382㌔(計画比11%減)で、規格外品は2万8294・6㌔だった。実績が出荷申込みによる計画を下回ったことから、出荷量を守らない生産者に何らかのペナルティーを求める意見が出された。

 

同反省会は前年度から、島内5会場で開催。16日の宇検村、瀬戸内町と17日の奄美市名瀬と龍郷町に続き、この日の大和村の会議が最後の日程だった。

JAは昨年10月から実施した果樹部会員の申込みで共販計画を9万9280㌔と定め、今年2月2日から選果場の受け入れを開始し販売を始めていた。17年産の支所別出荷実績は▽名瀬3万9316㌔(出荷計画比5・3%減)▽笠利990㌔(同64・4%減)▽住用9988㌔(同33・2%増)▽龍郷2791㌔(同30・2%減)▽大和1万861㌔(同29・7%減)▽宇検1万1492㌔(同34・9%減)▽瀬戸内1万2944㌔(同24・5%増)で、住用と瀬戸内以外の支所は出荷計画をクリアできなかった。

JAは商品管理について、「選果場で一部青果が入っていたり、家庭選別が不足しているものも見られた。商品管理の悪い生産者もいた」とし、品質低下防止の取り組み強化を報告。終盤の品質低下防止に向け、来年度は目揃会などを強化するとした。

出荷実績が計画を下回ったことについてJAは、「当初の予想より宅配の注文が少なく、生産者の持ち込み量が少ない時期があり業者などの注文に応えられなかった」と説明。「希望者に出荷を待ってもらい、結局希望通りに買えなかった購買者もいて顧客離れにつながったのでないか」などとした。

出荷量が計画に満たなかった点について参加者から、「出荷申込みを下回った生産者には何らかのペナルティーを科しても良いのでないか」との意見も出された。JAは、「タンカン出始めの市場価格が共販価格より高く付いたことなどで、そちらに流れたかもしれない」とし、「相互の信頼関係を大切にしたい。ペナルティーについて、県内のタンカン産地の屋久島や南さつま市などの取り組みを参考にしたい」とした。