龍郷町・読書活動奨励賞表彰式

最後は受賞者全員で記念撮影が行われた

日頃の頑張りや成果称える

 

 龍郷町教育委員会は27日、読書活動に励んだ児童・生徒を表彰する「第11回龍郷町読書活動奨励賞表彰式」を同町のりゅうゆう館で開催した。賞は、多読の部52人、詩または課題文の暗唱・朗読の部40人、読書感想の部30人の計3部門で表彰。受賞に輝いた122人の児童・生徒には賞状が手渡され、日頃の読書活動の頑張りや成果が称えられた。

 同賞は故・肥後源市医師が、読書が青少年期に果たす役割を鑑み、長年にわたり町内機関や学校に本を贈呈。医師亡き後も夫人の重子さんが読書奨励金の形で継続し、同事業が行われている。

 表彰式では、同町・碇山和宏教育長があいさつの後、各校校長がプレゼンターとなり一人一人に賞状を授与。名前を呼ばれた児童・生徒は大きな声で返事をし、緊張した様子で賞状を受け取った。

 続く受賞者による朗読・感想文発表では、静かな口調で抑揚をきかせ、表情豊かに自身の作品を読み上げた。審査員講評で県立奄美図書館・小野由美子さんは「読書から得た感動や言葉がいきいきとつづられている。今後もよい本との出会いを大切にしてください」と祝福の言葉を送った。

 レイチェル・カーソン著『沈黙の春』の感想文で同部門・最優秀賞を受賞した秋名小5年の池田亜翔夢くんは「受賞にはびっくりした。奄美の海や自然が好きで、守りたいとの思いで読んだ。これからも本を読んでいろいろ学びたい」と喜んだ。