「酉年迎え飛躍の年に」

今後の発展を決意し、新年の幕開けを乾杯した出席者

奄美市合同年始会で決意新た

 奄美市は元日、同市内の宴集会場で恒例の「合同年始会」を開いた。衆院議員をはじめとする政界、経済界、市職員など約140人が出席し、新年の幕開けを祝った。年頭のあいさつで朝山毅市長は「酉=とり=年を迎え、さらに飛躍の年に努めたい」と語り、発展に向けた決意を新たにした。

 昨年について朝山市長は、同市合併10周年や新名瀬総合庁舎建設着工、初の栄誉賞制定を挙げたほか、救急医療の向上につながる奄美ドクターヘリの就航、中央環境審議会による奄美群島国立公園化の了承・答申にも触れ、「歴史に残るニュースが多く、奄美にとって大きなフォローの風(追い風)が吹く環境が整った」と総括。

 さらに内示された2017年度奄振予算の政府原案の中で、奄振交付金が前例のない満額の24億円が確保されたことを喜び、「来年度は次期奄振法の改正に向けた検証の年。関係各位と連携して、与えられたチャンスを次のステップにつなげたい」と抱負を述べた。

 また来賓の自民党・保岡興冶衆院議員(鹿児島1区)は、現在進められている、2年前倒した奄美群島成長戦略ビジョンの改訂方針を評価。「奄美群島広域事務組合を中心とした地元の積極性が今回の奄振予算の満額確保につながった」と述べ、奄美が発展する可能性を強調した。

 谷芳成奄美大島商工会議所会頭の音頭で乾杯。賀詞交換の後、1月1日に就任したばかりのJC奄美大島青年会議所・楠田太平新理事長の「万歳三唱」で会を締めくくった。