わどまりミーティング

町の農業や観光について意見を交わす参加者ら=和泊町=

経産省大臣官房審議官が講演 町の未来考える
「当事者意識低い」

 【沖永良部】2017わどまりミーティング(和泊町主催)が25日、同町防災拠点施設やすらぎ館であった。経済産業省大臣官房審議官の塩田康一氏による講演後に、地方創生に向けたワークショップを実施。参加者からは「将来に対する危機感が薄く、情報が共有されていない」「当事者意識が低い。出来ることから始めて広げていくしかない」など厳しい意見が出た。

 地方創生の現状を確認し、住民同士で町の将来を考えようと開催。役場職員や観光・商工業者、高校生など約50人が参加した。 

 塩田氏は「和泊町が今からやるべきこと」と題して講演。県内各地で取り組んでいる特産品の開発や、マーケティング、観光振興策などを紹介し「自分たちが何をやりたいのかを考え、その上で国の支援制度を活用していってほしい」と話した。

 ワークショップでは、1班6~8人ほどに分かれて、講演を聞いて▽気づいたこと▽町で出来ること▽出来ることをするための課題―の3項目について意見を出し合った。

 グループごとに発表を行い「島外から自営業を希望する人を呼び、商店街をオシャレにする」「小中高校で連携した取り組みを行い、子ども達だけでなく大人との交流も深める」「地元のジャガイモや魚を加工品にして島外に売り出すために、しっかりとした組織を作った方がいい」などの考えが出た。

 高校の郷土学習の時間で、島の観光をテーマに調べている沖永良部高校1年の有馬立清さん(16)は「島に人を呼び込むためのアイデアがいくつもあった。このような場に高校生も参加して、議論していくことが必要だ」と話した。