笠利埼灯台公開に254人

多くの人が1年に1度公開される灯台からの眺めを楽しんだ

灯台のもつ役割学ぶ
奄美海保

 
11月1日は海上保安庁が定める「灯台記念日」。それに合わせ、奄美海上保安部は同日、奄美市笠利町の笠利埼灯台の一般公開を行った。地域住民や観光客など254人が訪れ、高所からの眺望を楽しみ、灯台の持つ役割などについて学んだ。

笠利埼灯台は1962年3月31日に初点灯し、高さは海抜60㍍。約38㌔先まで、15秒に1回の間隔で照らし、通常一般向けには公開されていない。

灯台内では、奄美群島内にある灯台37基の写真や「灯台絵画コンテスト2015」の入賞作品25点が展示され、奄美からは銅賞を獲得した朝日小の松山航大くん(6年)の作品を紹介。また、海保の制服の写真撮影や灯台にまつわるクイズなども行われた。

午前10時から始まった内部公開には、家族連れなどが同灯台を訪れ、眺望を堪能。1年に1度だけ見られる眺めを撮影したり、点灯されているライトの光を見て同海保の職員に質問したり、それぞれの方法で一般公開を楽しんだ。

祖父母とともに訪れ、展望台からの眺望を楽しんだ寳來拓翔くん(9)、聖翔くん(8)兄弟は「初めて灯台に登った。とても高くて少し怖い」(聖翔くん)、「この光が遠くまで届くと思うとすごいと思った」(拓翔くん)と感想を話した。