徳之島3町でキャンペーン

クロウサギの交通事故防止、猫の適正飼育も呼びかけた関係者=11月30日、伊仙町で

クロウサギ交通事故防止を
猫の適正飼育もアピール

【徳之島】環境省徳之島自然保護官事務所などは10月30、31日の2日間、徳之島3町の国民文化祭会場などで国の特別天然記念物アマミノクロウサギの交通事故キャンペーンを実施。夜間運転時の注意と併せ、猫や犬の適正飼育と、山林地域で捕獲した元ノネコたちを育てる里親協力も呼び掛けた。

キャンペーンは、クロウサギの活動が最も活発化して交通事故死例が増えるこの季節に環境省の奄美大島、徳之島両自然保護官事務所が毎年実施。クロウサギのマスコット「あまくろ」を主役に、30日は天城町のAコープ店前で、31日は伊仙、徳之島両町の国文祭イベント会場でそれぞれ実施。県や徳之島虹の会の関係者らも協力した。

徳之島事務所の渡邊春隆自然保護官は「徳之島は今年の交通事故確認は幸いゼロ。ドライバー一人ひとりが注意をすれば未然に防げるので、引き続き普及啓発活動に力を入れたい」。ノネコ被害も昨年の9件から今年は1件に減少しているという。ゆとりを持った運転と併せ、猫や犬の適正飼育もチラシなどで呼び掛けた。

関連して1日の国文祭・天城町イベントでは第1回譲渡会(同町企画課共催)も役場敷地で開催。山林などで捕獲して同町の収容施設(旧クリーンセンター施設)に収容、避妊去勢や3種混合ワクチン接種を施し順化させた元ノネコたちを展示し、里親協力を呼び掛けた。同町企画課(電話0997‐53‐5171)は「Facebook 徳之島まゆんどノネコ里親募集」(http://urx3.nu/od44)も開設して紹介中だ。

5日―9日は同町農業センター(瀬滝)を会場に、公益財団法人「どうぶつ基金」による飼い猫や野良猫など無料避妊・去勢の第5回「徳之島ごとさくらねこTNRプロジェクト」(3町共催)も行われる(問い合わせは各町担当課)。