合同開講式「学習成果を地域に」

天城町公民館講座など合同開講式=24日、町中央公民館

天城町中央公民館
7月に解体撤去、見納めとなる天城町中央公民館

中央公民館7月解体、見納めに◎天城町

 【徳之島】天城町の2016年度「中央公民館講座・中央女性学級・高齢者学級合同開講式」(町教育委員会主催)は24日、町中央公民館であった。同講座・学級に自主活動グループを合わせ延べ計477人の町民が受講登録し、気概も新たに生涯学習をスタートした。長年親しまれた町中央公民館は6月まで使用、7月には解体撤去される予定だ。

 中央公民館教室には新規の「ヨガ教室」と復活の「町子宝六調バンド」を加え計17教室に。ほか特別講座(随時募集・開講)の「花植え」「バードウオッチング」も継続する。開講式には、書道教室の福林憲人君(岡前小1年生)から高齢者学級まで幅広い世代の受講生や関係者ら約130人が参加した。

 春利正教育長は式辞で、町生涯学習推進計画調査研究事業(13年度―15年度)の研究成果を、町「教育文化の町」推進や「ユイの里人づくり」計画に生かし実践する方針も説明。「学ぶ心と強い向上心を持って知識・技能を身に付け、信頼できる仲間を増やし、地域づくりにも生かしてほしい」と期待。講師代表の里山隆三さん(絵画教室)に委嘱状を交付した。

 現中央公民館(ホールや和・洋研修室、調理室など完備)は1973年に完成。各種公民館講座をはじめ生涯学習、文化交流拠点として町民に親しまれてきたが老朽化が著しい。そのため同町は昨年、「町総合防災拠点整備事業」の防災・医療・保健3センターの建設(総事業費約22億5784万8千円)に着手。目玉となる防災センターは町民の総合防災拠点と、生涯学習・文化交流拠点の機能も兼ねた複合施設。11月ごろの完成を目指している。

 このため現中央公民館は6月まで約2カ月間使用後、町保健センターの新施設への移転を待って同センター跡地に仮移転。中央公民館施設は7月中に解体撤去し、防災センター駐車場に整備される予定。