希望の星学園創立50周年式典

希望の星学園利用者による祝舞などで盛り上がった創立50周年記念式典

地域ニーズ応える施設へ

 福祉型障がい児入所施設「希望の星学園」を運営する社会福祉法人「クリスト・ロア会」は26日夜、奄美市内の集宴会施設で、同学園の創立50周年記念式典、障がい者支援施設「星窪きらり」の落成祝賀会を開いた。施設職員や近隣住民などが出席。地域に根差した施設・事業展開に向け、気持ちを新たにした。

 同学園は50数年前、障がいを抱えた子どもを持つある親が、ゼローム神父に施設設立を要望したことが創立のきっかけ。1966年に同法人の母体「宗教法人クリスト・ロア会」が委託を受け、奄美群島初の福祉型障がい児施設の運営が始まった。

 同学園では、▽愛の精神を全ての基本とする▽一人一人の子どもたちを、かけがえのない尊い存在として認識▽子どもの人権を守って創造性を尊び、独立した人間としての無限の可能性を信じる―を療育理念として施設運営を展開。地域における知的障がい児の福祉向上に寄与してきた。今年1月には星窪きらりを開所し、障がい者支援に努めている。

 式典で社会福祉法人「クリスト・ロア会」の宮田浩明理事長は、「これまでの50年を振り返ると苦難の道だったが、大勢のシスターや職員の努力があったおかげでこの日を迎えることができた」と感謝しながらも、「これからが新たな1ページのスタート。先を見据えた施設をつくっていかないといけない。地域のニーズに応えるよう、事業拡大を目指して頑張っていきたい」と式辞を述べた。

 会場では、祝唄や学園利用者による祝舞が行われるなどお祝いムード。学園50年の歩みを振り返るDVD視聴や職員による余興などで盛り上がった。