沖永良部が優勝

八回表、ホームに還り雄たけびをあげる沖永良部の選手

春季地区高校野球 大島を6―4で下す

 2016年度春季大島地区高校野球大会(大島地区高野連主催)は3日、奄美市名瀬の名瀬運動公園市民球場で決勝が行われ、沖永良部が大島を6―4で下し優勝した。

 四回までは沖永良部・奥間卓斗、大島・渡秀太、両投手の好投もあり両者無得点。五回裏、大島は3番・磯大雅の適時打で2点を先制すると、4番・上原勇人の適時打でも1点を追加し、この回3点を奪った。

 リードされた沖永良部だったが、8回表、7番・奥間卓斗の適時打で1点を返上すると、その後、パスボールの間に1点を追加。9番・山田瑞樹、1番・榮優樹と打線が奮起しさらに2得点を挙げ逆転に成功した。その裏、大島は1点を返して同点に追いつくも、沖永良部は9回に2点を挙げ突き放した。

 結果は次の通り。

 ◇決勝
沖永良部
0000000426
0000300104
大島
【沖】奥間―池野
【大】渡―上原
 ▽二塁打 榮、奥間、山田(2)(沖)、國分(2)、渡、濱田(2)(大)
(沖)
341165120024
打安点振球犠盗併失残
34943420009
(大)

「粘り強く頑張った」
沖永良部前田監督 選手を称える

 優勝した沖永良部は中盤にリードを奪われながらも終盤に逆転し見事勝利を収めた。

 新チームになってから大島とはこれで2勝1敗。榮優樹主将は「大島にはこの間の地区大会で負けて悔しい思いをしたので、今回悔しさを晴らすことができてうれしい」と勝利を喜んだ。

 決勝は相手投手に球数を投げさせることを意識した。5回裏に3得点され3―0となったが、「落ち着きはあった。大量失点はしないだろうという思いがあった」と前田直紹監督。
終盤にチャンスが来ると予想し、「相手ピッチャーの制球が甘くなってきたところで思い切って振り抜くバッティングをさせた」。監督の期待に応え、選手たちは8、9回と発奮。前田監督は「生徒が粘り強く頑張ってくれた」と称えた。

 榮主将は「自分たちは守備が課題で、守備を大事に練習してきた。試合の中でも守備でミスがあったが、大事なところで守ることができ結果につながったのでよかった」と勝負を振り返り、「初回の入りが悪いのでそこをしっかりできるようにしたい。初回で点がとれるようになれたら」と語っていた。