原料のスモモ収穫体験

スモモの袋詰めを体験した奄美高校の生徒

リキュール開発の一環
奄高、年明け完成目指す

 プライベートブランド(PB)商品の開発に向け、奄美市名瀬の奄美高校商業科の3年生が15日、同市名瀬根瀬部の行農園(行美紀子代表)でスモモの収穫作業を体験した。地元農産物を使った果実リキュールづくりの一環。来年1~2月頃の完成を目指す。

 今後の作業工程は、龍郷町内の酒造メーカーの協力を得て、工場内に用意された酒樽に切れ込みを入れた実をリキュールで漬け込み、12月頃まで寝かせて熟成。年明けに工場で瓶詰めし、1本500㍉㍑を500~1千本出荷する計画だ。

 この日は雨天となったため参加した生徒は十分な収穫を行えなかったが、出荷シーズンを迎えた農園作業場で選果作業を体験。籠=かご=に入った実の袋詰めを行った。作業した金子きよらさんは「女性向けのおいしいお酒をつくりたい」。中村きららさんは「高品質な商品づくりを心がけます」とそれぞれ意欲を見せた。

 同校が独自にPB商品を開発する「スウィートネスハイスクール」。「総合実践」授業で、会社を立ち上げ、商品開発、販売までの一連の流れを生徒たちが実際に行う。

 プロジェクトでは、昨年グアバを使ったアイスクリームの開発を皮切りに、グアバ、タンカンを使ったリキュールを商品化。すでに島内外での販売が始まっている。

 奄美果実リキュールシリーズ第3弾として、2016年度はスモモを選択。現在、生徒たちが開発を進めている。また黒糖焼酎での商品化も同時進行しており、こちらは今年度中の完成が見込まれている。