声をかけあいながらレクリエーションを楽しむ参加者と児童生徒
正しい知識身に付け理解を深める
「お互いに支え合う関係に」
龍郷町の大島養護学校(中村周一郎校長、児童生徒97人)は26日、2016年度「ボランティア体験講座」を開いた。毎年開催されており、今回の講座には大島北高校、大島高校、奄美看護福祉専門学校の生徒学生29人が参加。障がいに対する正しい知識を身に付け、レクリエーションを通じて養護学校の児童生徒と触れ合うことでお互いの理解を深めた。
講義では上國料里美教頭が「障がいの理解と支援」について説明。障がいとは「生活に支障がある状態」であることや、障がいの種類、支援を必要としている人への適切な支援について話した。図や絵を使用し、分かりやすい講義となった。
レクリエーションではNPO法人「ASA奄美スポーツアカデミー」(園田明理事長)のスタッフを招いて、ニュースポーツと呼ばれる簡単に楽しめる運動を行った。参加者は、児童生徒、その家族らとグループになり一緒に活動。目線の高さを合わせたり、言葉をかけてから行動に移したりと講義で学んだことをしっかりと生かせた。
大島高校3年の新納百恵さんは「将来は子どもと接する職業に就きたいと思っており、今回の講座を受講した。みんな元気なのでこちらも元気をもらう。笑顔で接することが大事だと分かった」と笑顔で話した。養護学校高等部1年の大野駿さんは「体を動かすのは好き。きょうはとても楽しい」とレクリエーションを楽しんだ。
中村校長は「子どもたちが地域の人と暮らしていくなかで、『支援する・される』ではなく、日常的にお互いに支え合う関係になれれば。そのためにも、合理的配慮の理解は必要。このような活動は今後も続けていきたい」と語った。