自転車盗難防止モデル校に

榊署長=左=から指定書を受け取る生徒代表

奄美署、大島高を指定

 奄美市名瀬の県立大島高校(池田浩一校長、797人)が27日、奄美署から自転車盗難防止モデル校に指定された。同日、同校で指定書交付式が行われ、奄美署が全生徒分のワイヤー錠を同校に贈呈。生徒たちは盗難被害にあわないよう気を付けることを誓った。

 式には全学年が出席。奄美署の榊伸一郎署長から生徒代表に指定書とワイヤー錠が手渡された。榊署長は全学年に「買い物時に自転車が盗まれたりするので鍵をかけるくせをつけてもらいたい。無施錠の自転車が盗られることが多い。二重ロックへの協力をお願いしたい」と呼びかけたほか、生徒会の濱田琉陽君(2年)が生徒を代表して「日頃から自転車盗難被害防止に努める」などと誓いの言葉を述べた。

 2年の榮祐吾君は式後、「自分の自転車は盗難にあわないだろうという思いがあったが、これからは二重ロックをして気を付けていきたい。鍵をしていない友達がいたら声掛けもしていきたい」と話していた。

 モデル校指定は、同署管内で自転車盗難被害が後を絶たず、中高校生の被害が多い上、同市街地の無施錠の自転車が盗まれていることから、被害対策として有効な二重ロックの推進を図るため行われた。指定期間は来年3月まで。同校は全生徒の半分以上の465人が自転車通学という。