笠利町とみなかみ町児童ら交流

バナナボートで振り落とされないようにボートにしがみつく児童ら

海の魅力、体験

奄美市笠利町では4日から、小学校5・6年を対象とした群馬県みなかみ町との「青少年地域間交流事業」が行われている。初めて奄美の海を体験した児童らは、マリンスポーツや海水浴など、地元ではできない体験を十分に堪能した。

みなかみ町とは旧笠利町だった2000年から交流を行っており、今回で16回目となる。自然環境や生活環境の異なる地域で、体験活動を通し、生活様式や習慣、文化などの違いや良さを見直して相互の町の発展を担う青少年の育成が目的。小学生の交流事業は毎年行われていて、笠利町の児童らもみなかみ町を訪れている。

交流2日目となる5日、同町の赤木名地区で海洋スポーツ体験が行われた。みなかみ町から16人、笠利町からも16人が参加し、奄美の海に児童らは大はしゃぎ。ホームステイ先の笠利町の児童とペアを組み、交流を深めた。バナナボートやサンゴ礁ウォッチングなど、新鮮な体験に、みなかみ町の児童らは目を輝かせていた。

新治小5年の塩谷拓人くんは「奄美は初めて。海はとても楽しい。バナナボートは途中で落ちたけど、もう一回乗りたい」と満面の笑み。「群馬は海なし県だから、目の前が海で羨ましい」との声も上がった。

交流事業は8日までを予定としており、冬には笠利町の児童らがみなかみ町を訪れることになっている。