糖業労連要請活動

磯崎陽輔農水副大臣に要望書を手渡す菅野委員長

磯崎農水副大臣に要望書
糖価調整制度の堅持を

 
【東京】奄美・熊毛糖業労働組合連合会(菅野淳也委員長)は17日、フード連合本部、フード連合糖業部会、全沖縄製糖労働組合連合会と合同で農林水産省を訪れ、「サトウキビ生産振興及び甘蔗糖業の振興等の要請」について中央要望を行った。この日は臨時国会開催中のため山本有二農林水産大臣に代わり磯崎陽輔農水副大臣が対応、「日本の砂糖を守っていく」と理解を示した。

具体的な要望項目は①昨年大筋合意を得たTPP(環太平洋経済連携協定)において国内甘味資源作物の生産基盤が永続的に維持できるように加糖調製品を調整金対象とするなど糖価調整制度の堅持②生産振興対策として生産向上を図るための製糖工場から出た副産物を活用した堆肥投入に対する助成及び、ほ場やかんがい設備の生産基盤整備への長期的支援、昨年改定された「さとうきび増産計画」の確実な実施へのフォローや、イノシシや鳥獣による食害への支援③新規受託組織や担い手育成対策として農業機械リース事業の申請要件緩和や青年就農者給付金における農地要件の申請要件緩和、さらに農地を貸し出す農家の消極的状況を今後は農地中間管理機構が貸し出し、農地の掘り起し等を推進する制度の充実や確保―の要請となっている。

磯崎副大臣は台風被害などの状況を把握しながら、「従来通り日本の砂糖を守っていく」と理解を示し、「担い手については力を入れているところだが、それぞれの島で皆さんにも頑張って欲しい」と要望も。

菅野委員長は「サトウキビについて重要性を理解してくれている。砂糖を守っていくと理解を示してくれた」とした。