奄美市産業活性化協

23日市内であった経営戦略セミナー視察結果発表会(写真は西さん)

「座学と異なる経験得た」
経営戦略セミナー視察結果発表会

奄美市産業活性化協議会主催の2016年度経営戦略セミナー視察結果発表会が23日夜、奄美市名瀬の集宴会施設であった。先月下旬から今月上旬にかけて、関西地区で実績を持った企業等を訪問・視察したセミナーの参加者4人が、研修を通して得た成果や今後の取り組みについて発表した。

研修に参加し、発表を行ったのは西智己さん(町田酒造㈱)と蛭田志郎さん(ひるた社会保険労務士事務所)、奈良清光さん(奄美農業生産組合『奄美畑人』)、有村商事㈱の有村慎太郎さん。4人は視察した企業が実際にどのような戦略的な取り組みを行っているかを紹介した上で自分ならではの分析と、それを基にした今後の取り組みなどを発表。

このうち有村さんは「視察した企業はいずれも顧客(ターゲット)を明確にしており、その顧客に響くようビジネスを展開している。さらに自社の強みが何かを把握していることでビジネスにメリハリがついていると感じた」と説明。また「成功企業を実際に見ることで座学とは異なる経験ができた。今後、自分たちのビジネスに生かしていく上で非常に有意義で、こうした機会をいただけたことは大変ありがたかった」などと感想を述べた。

会の司会進行、アドバイザーも務めた奄美市産業創出プロデューサーの勝眞一郎さんは「成功している企業に共通して言えると思うことは、自分たちの強みは何か、ターゲットは誰かなど、毎回やり直しをし、絶えず試行錯誤を続けている。志は動かさず、それを達成するためマーケティングは市場に合わせて絶えず動いていく。それが重要ではないか」などと講評した。