奄美高、2年連続ベスト100

高校ビジネスプランで表彰された瀬戸山君、福山君、牧井君(下段左から)、木村君、中原君(中段2、3番目)

移動楽しむ観光パンフ企画
日本公庫 高校生ビジネスプランGPで

 日本政策金融公庫が全国の高校生を対象に公募していた「第4回 想像力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」で、奄美高校情報処理科の生徒が企画したプランがベスト100に入ったことを受け7日、奄美市名瀬の同校で表彰式があった。観光客向けパンフレットの制作、販売プランを企画した「ゆかいな仲間たち」へ、同公庫鹿児島支店の中野則文事業統括から生徒へ賞状が手渡された。

 同コンテストは実社会で求められる「自ら考え、行動する力」を養う起業教育の推進を目的に開催。今回は過去最多となる全国324校、2662件の応募があり、県内では同校のほか、鹿児島南高校もベスト100に選ばれた。

 奄美高校では夏休みから10月上旬まで、授業などでプランを練り上げた2、3年生から計11件応募。ベスト100入りした「ゆかいな仲間たち」は代表者の福山耕太君(17)のほか、木村裕心君(16)、中原勇将君(17)、瀬戸山亮太君(17)、牧井伊吹君(17)の5人で「Amami Driving Plan」を企画した。

 内容は、観光地間の移動時のおすすめポイントなどをまとめた、“移動を楽しむ”観光客向けパンフレットの制作と販売。地元の人しか知らないような海などの景観を時期ごとに作成し、レンタカー店や自転車レンタルなどの事業者を顧客とするプランで、販売方法や広報手段、実現に向けた課題、収支計画なども作り上げた。

 グランプリ実行委員会からは、「今までのガイドブックとフリーペーパーの隙間を埋めるもので、目の付け所に感心した。具体的な写真を掲載すればもっとわかりやすかった」とメッセージ。中野事業統括は「地元のことを考えて内容を作成しており、自ら考えた案ができていたと思う」と講評した。

 ベスト10に入ったプランは、来年1月東京で開かれる最終審査会でプレゼンテーションを行う。福山君は「収支計画を作成するのが大変だったが、ベスト100に入ってとてもうれしい。来年も応募して、東京に行けるように頑張りたい」と話した。

 同校のグループによるベスト100入りは2年連続。同校では今回作成したプランの実現に向け、可能な限り取り組むという。