南西糖業も製糖開始

「豊作傾向」で2年連続の年内操業開始となった南西糖業(写真は伊仙工場)=8日、伊仙町

6年ぶり20万㌧台「豊作傾向」期待
徳之島

 【徳之島】南西糖業㈱(田村順一社長)の徳之島2工場は8日、2016/17年期製糖を開始した。生育環境に適した気象条件に恵まれ「豊作傾向」で推移し、生産見込み量は6年ぶり20万㌧台回復となる21万754㌧(前期実績比4万1559㌧増)、同社処理見込み量20万9022㌧(4万1737㌧増)。2年連続の年内操業開始となった。

 同社は7日に徳之島事業本部(天城町)、徳和瀬工場(徳之島町)、伊仙工場(伊仙町)でそれぞれ操業の安全祈願祭を実施。8日午前8時から大型車両による原料搬入が始まり、初日は午後5時までに伊仙工場504㌧、徳和瀬同は474㌧を受け入れ24時間操業を開始。初日の平均買い入れ糖度は13・16度(最高15・30度~最低10・80度)だった。

 10日以降は日量で伊仙1100㌧、徳和瀬は1000㌧を受け入れ安定操業へ。年内は27日まで原料搬入を受け入れる。1月5日に再開し、「春植え推進期間」(搬入休止)などをはさみ、4月4日の搬入終了を予定している。

 同社徳之島事業本部(廣敬造・原料統括部次長)によると、今期の作柄は「台風被害もなく生育おう盛期(夏季)の慈雨に恵まれた。平均気温も平年より高位で推移するなど年間を通して良好な生育環境だった」。関係者からも「平年にない高単収の手ごたえとの声が多い」と「豊作傾向」を期待している。

 町別の生産見込み量(11月1日付)は、▽徳之島町(1162㌶)=6万6620㌧(前期比1万3039㌧増)、10㌃平均単収5・733㌧(1・276㌧増)▽天城町(1219㌶)=7万3732㌧(1万879㌧増)、単収6・049㌧(1・099㌧増)▽伊仙町(1206㌶)=7万402㌧(1万7641㌧増)、単収5・838㌧(1・634㌧増)となっている。