県内最高銀賞を受賞

高校生フォーラム・17歳からのメッセージで銀賞を受賞した熊本君

大島北高・熊本君 17歳からのメッセージ

 大阪経済大学が主催する「第16回高校生フォーラム・17歳からのメッセージ」で大島北高校情報処理科の熊本春樹君(3年)が県内最高位の銀賞に輝いた。熊本君は受賞について、「多くの応募作品の中から選ばれて驚いた。作文などで賞をもらうのは初めてなのでうれしい」と笑顔をみせた。

 公募された作品は、①今までの自分、これからの自分②ソーシャルメディアのリアル③今、これだけは言いたい!(自由課題)―のテーマの中から一つを選び、400字程度のエッセイ。今回は全国370校、2万7344点の応募があり、上位53点が選出された。同校では熊本君のほか、3年生20人が応募。県内では同校を含めて14校が応募し、伊集院、指宿の両校の生徒が奨励賞を受賞した。

 熊本君は①をテーマに、タイトルを「故郷」に選定。本文では自身が居住する佐仁集落の八月踊りからみた奄美大島の魅力の発信に向け、就職、進学などで島を離れる時期を好機ととらえ、全国に発信する意欲を記している。

 幼少期を本土で過ごし、小学生から生まれ故郷の奄美大島で育った熊本君。集落の伝統文化である八月踊りを通じ、人口減少に悩む奄美大島と観光客が増えている島の変化を感じ、「高校卒業を機に島を離れた時に、島を全国に発信するチャンスだと思った。奄美大島に貢献できる人材になれたらという思いをまとめた」と回想した。

 熊本君も卒業後は進学で大分県に居住するという。「島を離れることに不安やさみしい気持ちもあるが、今も未来も変わらない島であってほしい。島を自分の故郷だと誇りを持ち、多くの人に伝えたい」と話した。