女子旅モニターツアー 加計呂麻で

クジラの姿を見つめる女子旅ツアー参加者

ホエールウォッチングなど、離島の魅力満喫

 20~30歳代の女性観光客を呼びこもうと瀬戸内町は16日から4日間の日程で、「加計呂麻島 島旅モニターツアー」を開いた。関東圏などから参加したツアー客は17日、ホエールウォッチングや戦跡など観光スポットを巡り、離島の魅力を満喫した。

 町の2016年度特定離島ふるさとおこし推進事業で「モニターツアープロモーション事業」の一環。東京など関東、兵庫県から7人が来島。全員初来島という。

 ツアーは旅行会社ビッグホリデー㈱(東京本社)との協同企画。格安航空会社(LCC)利用客の入り込みが急増しているのを受けたもの。特に「女子旅」企画は旅行業界でも人気を集めているとして、日程に夜光貝アクセサリーづくりやヨガの体験や、パワースポット巡りなどが盛り込まれた。

 ホエールウォッチングは、古仁屋港からチャーター船で移動。加計呂麻島と請島の間の海域でザトウクジラのオス1頭を発見し、ブロウ(潮吹き)や潜行する際の尾びれを見て、歓声を挙げながら持参したカメラやスマートフォンのシャッターを押した。

 同町商工観光課はLCC誘客のメニューづくりとしての活用を示唆し、「離島観光リピーターづくりにつなげたい」(同課担当者)と意気込む。

 東京在住の佐藤美奈子さん(29)は「海が見たことがないほどのきれいな青色で驚いた。夕食の時の島唄や踊り(六調)も楽しかった」。 

 加計呂麻島の紹介記事を新聞で読み、興味を持ったという兵庫県の大和千恵さん(27)は「自然にあふれ、すぐ近くにクジラが来るという環境に感動。次回来島を考えたい」とそれぞれ話した。