春季火災予防運動スタート

2017年春季全国火災予防運動が1日、全国一斉にスタートし、大島地区消防組合でも式典などがあった

防火訪問、訓練も
住民の防火意識高揚へ

大島地区消防組合

2017年春季全国火災予防運動が各地一斉に始まった1日、大島地区消防組合消防本部でも関連行事が実施された。式典後、広報パレードや街頭キャンペーンのほか、要救護者住宅に防火訪問し、暖房器具の適正管理や、火の始末などに注意した安心・安全な暮らしを呼びかけた。7日までの期間中は、火災予防訓練や特別査察なども行い、住民の防火意識の高揚を図る。

同運動の全国統一防火標語は「消しましょう その火その時 その場所で」。重点目標に①住宅防火対策の推進②乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進③放火火災防止対策の推進―など八つを掲げている。

16年(12月末現在)の大島地区管内の出火件数は28件(奄美市は16件)、焼失棟数は32棟(全焼17、部分焼7、ぼや8)、り災世帯は19世帯、死者1人、負傷者4人だった。出火件数は前年(34件)より6件の減少、出火原因の上位は、ともにたき火やコンロなど。

式典で、同組合小松和行消防長は「火災予防運動の実施にあたり、重点目標に沿って、地域住民の安心安全のため、住宅火災における火災予防の普及啓発を図り、悲惨な火災を減少させるため、協力をお願いしたい」とあいさつ。その後、職員や団員らが消防車両数台に分かれ、広報活動などに向けて出発した。