第2回「春の苗もの市」天城町農業センター

家庭菜園・庭づくり園芸用など苗類が今年も人気を集めた「春の苗もの市」
(26日、天城町農業センター)

家庭菜園用など大人気
苗もの類れん価で提供

【徳之島】天城町農政課農業センターの第2回「春の苗もの市」が26日、同町農業センター(瀬川裕美所長)であった。町内の農家や同農業センター職員・研修生が丹精を込め育てた野菜や草花、花木、果樹などの苗もの類をれん価で提供。家庭菜園用を求める家族連れなどが町内外から訪れ、生産者と直接ふれあいを深めながら買い求めた。

農業が盛んな島にありながら、苗類の大半は鹿児島本土など島外に頼っている現状にある。そのため地場産苗類の供給推進による町内の生産農家の育成―を目的に昨春からスタートさせた。2回目の今春は町内の苗生産者9戸と町農業センター、JAあまみ天城事業本部の11組が販売ブースを設けるなど、町農業祭に近い規模にスケールアップさせた。

午前10時の販売開始前に長蛇の列をなした買い物客たちに、大久幸助町長は「天城町農業センターでは年6回の農業塾も開催。多くの人たちに家庭園芸も進めて欲しいと『春の苗もの市』も推進。農業をもっと盛んにしていきましょう」とアピール。

「1鉢100円」を基本に、定番人気のナスやピーマン、キュウリ、トマトなど野菜類をはじめ、マリゴールドやペチュニア、バラといった草花・花木類も次々と売れていった。JAコーナーでは培養土や肥料などをまとめ買いする姿も目立った。町内の農家夫妻は「サトウキビが中心だが、今日の野菜苗の購入を機に、祖母がやっていた家庭菜園を復活させたい」と話していた。